電気・電子工学基礎シリーズ 5 高電圧工学

安藤 晃犬竹 正明(著)

安藤 晃犬竹 正明(著)

定価 3,080 円(本体 2,800 円+税)

A5判/192ページ
刊行日:2006年12月05日
ISBN:978-4-254-22875-5 C3354

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内容紹介

広範な工業生産分野への応用にとっての基礎となる知識と技術を解説。〔内容〕気体の性質と荷電粒子の基礎過程/気体・液体・固体中の放電現象と絶縁破壊/パルス放電と雷現象/高電圧の発生と計測/高電圧機器と安全対策/高電圧・放電応用。

編集部から

 東北大学工学部長をされていた宮城光信先生は,超多忙のスケジュールの中,当社からの新シリーズの相談に時間をさいていただき,‘現状をみるに,学部学生の教育にもっと熱心になるべきで,そのためにも教科書を配備する必要がある’と力説されました。その後,電気系の全教員に対して,「教育に対する質が問われている今,東北大学工学部電気・情報系で行われている講義,ならびにその内容を教科書としてまとめることが必要です。教科書という形で,私達の教育に対する考え方を示してみましょう。そして,学生や専門家からの批判も受けてみようではありませんか」との呼びかけに多くのスタッフから同意を得ることができ,ここに全21巻のシリーズが誕生いたしました。
 そもそも東北大学と朝倉書店は電気の教科書では長い歴史があります。1960年代以降に刊行され好評を博した「電気工学基礎講座」および「電気・電子・情報工学基礎講座」に続く3世代目のシリーズとなります。電気・電子工学は最先端の学問であることは言うまでもありませんが,同時に今やあらゆる技術分野の基幹になっています。各執筆者の先生方には,高い理念をもちながら,明快な論理で基本概念を理解させ,かつ将来の応用に役立てるよう工夫し,学生の身になって平易にまとめていただくよう依頼いたしております。
 このたび,12月初旬に『高電圧工学』『量子力学─概念とベクトル・マトリクス展開─』の2点が刊行となり,2007年1月に『量子力学基礎』『システム制御工学』,2月に『通信システム工学』,4月に『電子・情報系の応用数学』が刊行予定となっております。本カバーの袖に記されているように「電気・電子工学の面白さを体験し,技術者として働く社会,あるいは大学院への進学後,何かの時には,あの本のあの辺に書いてあったと,調べられるような教科書になることを願っている」との思いは,企画者として全く同感です。(星)

〈正誤情報〉
p.66の6行目「V/m」は正しくは「V/mm」でした。

目次

1. 気体の性質と荷電粒子の基礎過程
 1.1 気体の性質
 1.2 気体粒子の衝突と拡散
 1.3 気体の励起と電離
 1.4 再結合と電子付着
2. 気体の放電現象と絶縁破壊
 2.1 気体放電の基礎
 2.2 気体放電の種類
 2.3 気体中での絶縁
3. 液体・固体中の放電現象と絶縁破壊
 3.1 液体中の導電と絶縁
 3.2 固体中の導電と絶縁
 3.3 沿面放電とその対策
4. パルス放電と雷現象
 4.1 パルス放電
 4.2 雷現象
5. 高電圧の発生と計測
 5.1 交流高電圧の発生
 5.2 直流高電圧の発生
 5.3 インパルス高電圧の発生
 5.4 交流高電圧の計測
 5.5 直流高電圧の測定
 5.6 電流の測定
 5.7 光学的手法を用いた測定
6. 高電圧機器と安全対策
 6.1 がいし
 6.2 ブッシング
 6.3 ケーブル
 6.4 安全対策
7. 高電圧・放電応用
 7.1 荷電ビーム応用
 7.2 静電気応用
 7.3 放電・プラズマ応用

演習問題解答
参考文献
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索引

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