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内容紹介
機械工学の教科書。情報科学・計測工学・最適化も含み，広く学べる。〔内容〕運動／エネルギー・仕事／熱／風と水流／物体周りの流れ／微小世界での運動／流れの力を制御／ネットワーク／情報の活用／構造体の強さ／工場の流れ，等
編集部から
生産現場で活躍するエンジニアにとって，機械工学の知識はきわめて重要なものです。それは機械力学，材料力学，熱力学，流体力学の基本四力学と，材料の強さや選択を考える材料学，機械部分の運動を考える機構学，そして機械工作法等で構成されます。しかし，それらを個別に学ぶのは困難です。
本書はそういった基礎知識から生産現場で知っておくべき最新の動向まで有機的に学べるよう書かれています。近年，キーワードになっている人工知能や機械学習，ディープラーニング，ビッグデータ，IoT，生産システムのレジリエンス，といった言葉も登場します。
また，従来の機械工学のテキストにはなかったネットワークや情報科学，最適化，計測に関する内容も含んでおり，気軽に幅広い内容が学べます。
目次
1 運動を表す
1.1 剛体の運動方程式（運動力学）
1.2 動力（パワー）
1.3 軸仕事
2 エネルギーから仕事を取り出す
2.1 日本のエネルギー事情
2.2 熱
2.3 内部エネルギーとエンタルピー
2.4 仕事を取り出すには
3 熱の伝わり方
3.1 熱伝導方程式
3.2 熱伝導方程式の解
3.3 フーリエ級数
3.4 境界条件
3.5 高次元の場合
4 風と水流の利用
4.1 流体とは
4.2 質量保存則
4.3 表面張力
4.4 圧力と圧力差による力
5 物の周りの流れ
5.1 流線型
5.2 円柱
5.3 球体
5.4 車周りの流れ
6 微小世界での現象
6.1 低レイノルズ数流れ
6.2 球の周りのストークス流れの応用
6.3 多孔質流れ
6.4 マクロに見られるミクロな現象（ブラウン運動）
7 流れの力を制御
7.1 相似則
7.2 数値解析
7.3 離散化
8 ネットワーク
8.1 自然界や人工物のネットワークの形と役割
8.2 ネットワークの基本的な特徴
8.3 ネットワークの形と特徴
8.4 ネットワークの活用
8.5 ネットワークの評価
9 情報の活用
9.1 データ処理
9.2 AI
9.3 ビッグデータ処理
10 構造体の強さ
10.1 せん断力と曲げモーメント
10.2 梁の曲げによる変形
10.3 棒のねじり
11 工場の流れを作る
11.1 工場のものづくりと流れ
11.2 生産システムの技術
11.3 生産システムの形
11.4 これからの生産システム
12 音の発生
12.1 音源としての流れ要素
12.2 いろいろな音
12.3 水に関わる音
13 揺れの制御
13.1 粘性減衰系の自由振動
13.2 揺らす（強制振動）
13.3 加振力が伝わらないようにするために
13.4 電気等価回路
14 最適化問題
14.1 最適化問題とは
14.2 微分による最適化（主に最小自乗法）
14.3 最急勾配法
14.4 焼きなまし法とネットワークの最適化
15 計測
15.1 計測とは
15.2 速度の計測
15.3 圧力の計測
15.4 アナログデータのデジタル化
参考文献
索引
執筆者紹介
窪田佳寛 東洋大学理工学部
吉野 隆 東洋大学理工学部
望月 修 東洋大学理工学部
