シリーズ〈現代金融工学〉 7 市場リスクの計量化とVaR

山下 智志(著)

山下 智志(著)

定価 3,960 円(本体 3,600 円+税)

A5判/176ページ
刊行日:2000年06月10日
ISBN:978-4-254-27507-0 C3350

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内容紹介

市場データから計測するVaRの実際を詳述。〔内容〕リスク計測の背景/リスク計測の意味とVaRの定義/リスク計測モデルの意味/リスク計測モデルのテクニック/金利リスクとオプションリスクの計量化/モデルの評価の規準と方法

編集部から

目次

1. リスク計測の背景
 1.1 マーケットリスク管理の変遷とVaRの起源
    リスク管理モデルRiskMetricsの誕生/VaRモデルの普及と展望/
    自己資本規制とVaRの展開/リスク管理モデルの技術的発展/
   「マチュリティーラダー分析とギャップ分析」
 1.2 リスクの種類
    リスクの分類/信用リスク/市場リスク/金利リスク/流動性のリスク/
    オペレーションリスク/法的リスク/「リスクと不確実性の違い」
2. リスク計測の意味とVaRの定義
 2.1 リスクの評価指標
    リスク感応度/ボラティリティ/下方リスク/
    「2種類のリターン(算術収益率と対数収益率)」
 2.2 VaRの概念と定義
    VaRの基本概念/VaRのボラティリティ/保有期間/信頼水準と信頼係数/
    VaRの概念のまとめ/VaRとポートフォリオ理論の相違点と共通点/
    「平均とVaRの関係」
 2.3 分布の正規性とその検証
    正規性の影響/非正規性への対策/収益率の分布の正規性を検証する手法/
    実務からみた非正規性
 2.4 VaR管理手法のフレームワーク
 2.5 章末問題
3. リスク計測モデルの基本構造
 3.1 VaR算出モデルのバリエーション
    VaRモデルの分類方法・代表的な方法
 3.2 BIS標準法
 3.3 デルタ法(分散共分散法)
    デルタ法の基本/エクスポージャー(感応度)/
    リスクファクターが1つのときのVaR/複数リスクファクターの場合/
   デルタ法の計算ステップ/デルタガンマ法/「分散共分散行列の多様性」
 3.4 ヒストリカル法
   ヒストリカル法の概要と計算ステップ/ヒストリカル法に対する批判と反論/
   ブートストラップ法/「ブートストラップ法の基本概念」
 3.5 モンテカルロ法
    モンテカルロ法の概要と計算ステップ/モンテカルロ法の正否のポイント/
    モンテカルロ法の市場変動モデル(固定分散のモデル)/モンテカルロ法の市場
    変動モデル(可変分散のモデル)/相関のある乱数列の作り方(コレスキー分解)/
    シミュレーション回数と収束精度/「乱数発生のアルゴリズム」
 3.6 ストレステスト
    ストレステストの概要/ストレステストのバリエーション/
    BIS規制におけるストレステスト
 3.7 章末問題
4. リスク計測モデルのデータ処理法
 4.1 リスクファクターの選択
    リスクファクター選択の重要性/リスクファクターの種類/
    「ヘッジ資産のマッピング」
 4.2 データの観測期間とウェイト
    観測期間の決定/観測データに対する重みづけ(ウェイティング)/
    ヒストリカル法のデータ・ウェイティング
 4.3 保有期間の変換
    Box-Car法/Moving-Window法/ルートt倍法/
   「Box-Car法とヒストリカル法の組合せ」
 4.4 欠損データの処理とデータ取得タイミング
    欠損データの処理/データ取得のタイミング
 4.5 章末問題
5. 資産別のリスク計測モデル
 5.1 金利リスクの計量化
    金利のリスクファクター/リスクファクターの推定と補間/
    イールドカーブの変動モデル/リスクファクターへのマッピング/
    リスク量の算出/「金利リスクの2つのボラティリティ」
 5.2 オプションリスクの計量化
    オプションの価値(プレミアム)/オプションのリスク計量化方法のバリエー
    ション/オプション価格を決める要因とオプションのリスク/デルタ法を用いた
    VaRの計測の基本的な考え方/デルタ法によるオプションリスク計測の実例/
    ガンマを組み込んだ場合/原資産のボラティリティの算出方法/オプション
    ポートフォリオのマッピング
 5.3 株式のリスク
 5.4 章末問題
6. モデルの評価の規準と方法
 6.1 モデル評価の基準
    モデルの評価指標/超過回数による検証指標:z1/確率プロットを利用した
    収益率分布の検証指標:z2/VaRの大きさを比較する指標:z3/
    「z2指標とジニ係数」
 6.2 バックテストの設計
    モデル評価の実験条件/評価指標の計算方法
 6.3 バックテストの結果とモデルの優劣
    保有期間を1日とした場合のモデルの優劣/保有期間の処理法を含めた結果/
    モデル評価のまとめ
 6.4 補  論
    リスクファクターの計算方法/試算ごとの収益率の定義/比較対象の整理
 6.5 章末問題
7. 章末問題の略解
8. 参考文献
9. 索  引

執筆者紹介

【監修】
木島 正明

【著者】
山下 智志(統計数理研究所)

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