骨の事典 (新装版)

鈴木 隆雄林 泰史(総編集)

鈴木 隆雄林 泰史(総編集)

定価 11,000 円(本体 10,000 円+税)

A5判/480ページ
刊行日:2018年07月20日
ISBN:978-4-254-30118-2 C3547

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内容紹介

骨は動物の体を支える基本構造であり,様々な生物学的・医学的特性をもっている。また古人骨や動物の遺骸を通して過去の地球上に生息し,その後絶滅した生物等の実像や生活習慣等を知る上でも重要な手掛かりとなっている。このことは文化人類学においても重要な役割を果たしている。本事典は骨についての様々な情報を収載,また疑問に応える「骨に関するエンサイクロペディア」として企画。〔内容〕骨の進化・人類学/骨にかかわる風俗習慣と文化/骨の組成と機能/骨の病気

編集部から

*本書の発売は8月ですが,奥付表記は7月となっております。

目次

  Ⅰ.骨の進化・人類学
1. 生物の進化から見る骨の起源
 1.1 生物と鉱物
 1.2 無脊椎動物の骨格
 1.3 脊椎動物の骨格形成の場
 1.4 脊椎動物の骨格組織の分類
 1.5 最古の脊椎動物の骨化石
 1.6 排泄物として形成された骨
2. 骨の発生と進化
 2.1 皮骨の発生と進化
 2.2 軟骨性骨の発生と進化
 2.3 骨の機能と進化
3. 骨から探る人類の歴史
 3.1 人類の進化
 3.2 現世人類
 3.3 日本人骨格の変遷
4. 骨の個体識別
 4.1 性の判定
 4.2 年齢の推定
5. 骨にみる病変
 5.1 総論
 5.2 外傷
 5.3 炎症
 5.4 腫瘍
 5.5 ストレスマーカー
6. 古人骨からの遺伝情報
 6.1 解析の歴史
 6.2 DNAの抽出方法
 6.3 PCR法
 6.4 コンタミネーションについて
 6.5 DNAの解析部位について
 6.6 ミトコンドリアDNAの構造
 6.7 古人骨由来のミトコンドリアDNAの研究方法
 6.8 核のDNAに関する研究
 6.9 おわりに
Ⅱ.骨にかかわる風俗習慣と文化
7. 骨の変形と加工
 7.1 抜歯、骨牙加工,お歯黒
 7.2 変形と装飾
8. 道具としての骨
 8.1 漁撈具としての骨
 8.2 狩猟具あるいは武器としての骨
 8.3 生活用具や装身具としその骨
 8.4 骨製柩,骨製家屋
 8.5 薬物と骨
9. 骨と美術
 9.1 ルネッサンス期
 9.2 ルネッサンス以降
 9.3 彫刻
10. 骨と宗教
 10.1 仏教と骨
 10.2 キリスト教と骨
 10.3 葬制、葬法と骨
 10.4 占術と骨
11. 穿頭術と食人
 11.1 穿頭術
 11.2 食人による骨損傷
Ⅲ.骨の組成と機能
12. 骨の構造,形態,特性,変異
 12.1 骨の基本構造
 12.2 骨質
 12.3 骨膜
 12.4 骨髄
13. 脊椎動物の骨格
 13.1 縄文時代人の骨学
 13.2 骨の種類と働き
 13.3 魚類の骨組み
 13.4 両生類の骨格―四足歩行の原型―
 13.5 爬虫類の骨格―はい回る前進道動―
 13.6 鳥類の骨格―飛翔する脊椎動物―
 13.7 哺乳類の骨格―陸侮空へ過応放散した獣―
14. 骨の構造
 14.1 政骨組織
 14.2 骨組織
15. 骨の破壊と再生
 15.1 骨構築,骨再構築とは
 15.2 皮質骨におけるリモデリング
 15.3 海綿骨におけるりモデリング
 15.4 リモデリング課程
 15.5 力学的負荷と骨構築
 15.6 リモデリングの生理的意義
 15.7 リモデリングの異常
 15.8 高齢者のリモデリング
 15.9 臨床的評価
16. 骨代謝に関係するホルモン
 16.1 骨代謝とは
 16.2 ホルモン
 16.3 骨代謝に関係するホルモン
 16.4 まとめ
17. 骨代謝に関係するサイトカイン
 17.1 骨代謝におけるサイトカインの役割
 17.2 サイトカインの定義と分類
 17.3 インターロイキン
 17.4 インターフェロン-γ
 17.5 コロニー刺激因子
 17.6 腫瘍壊死因子とその関連因子
 17.7 増殖因子
18. 骨代謝に関係するマーカー
 18.1 骨代謝マーカーの種類および測定方法
 18.2 臨床における骨代謝マーカー
19. 遺伝子からみた骨代謝
 19.1 加齢に伴う骨代謝の変容と骨粗しょう症の病態
 19.2 遺伝子多型とその解析方法
 19.3 骨粗しょう症の発症における遺伝的素因の解析
20. 骨の成長と老化
 20.1 骨量決定のメカニズム
 20.2 遺伝因子
 20.3 骨形成不全症
 20.4 環境因子
21. 骨のバイオメカニクス
 21.1 骨のバイオメカニクスの基礎知識
 21.2 骨のバイオメカニクス関連研究
22. カルシウム代謝と加齢
 22.1 骨における加齢に伴う変化
 22.2 閉経と骨代謝
 22.3 高齢者における骨代謝の特徴
 22.4 骨粗しょう症の予防と治療の観点から
 22.5 今後の展望
Ⅳ. 骨の病気
23. 骨を測る
 23.1 骨X線像による測定
 23.2 骨量測定
 23.3 骨質の測定
24. 骨折
 24.1 骨折
 24.2 脱臼
 24.3 四肢の切断
 24.4 外傷性骨化性筋炎
25. 炎症性疾患
 25.1 骨髄炎
 25.2 結核性骨関節炎
 25.3 化膿性脊椎炎
 25.4 梅毒性骨炎
26. 腫瘍
 26.1 骨腫瘍の分類
 26.2 良性骨腫瘍
 26.3 悪性骨腫瘍
27. 代謝性骨疾患
 27.1 くる病
 27.2 骨軟化症
 27.3 副甲状腺機能亢進症
 27.4 骨ページェット(パジェット)病
 27.5 腎性骨異栄養症
 27.6 骨粗しょう症
28. 関節疾患,脊堆疾患
 28.1 関節リウマチ
 28.2 変形性膝関節症
 28.3 変形性股関節症
 28.4 特発性大腿骨頭壊死
 28.5 変形性足関節症
 28.6 ヘバーデン結節
 28.7 痛風
 28.8 神経病性関節症
 28.9 強直性脊椎炎
 28.10 変形性脊椎症
 28.11 脊椎分離症
 28.12 脊柱管狭窄症
 28.13 脊椎靭帯骨化症
 28.14 側弯症
29. 先天性骨系統疾患・奇形症候群
 29.1 軟骨無形成症
 29.2 鎖骨・頭蓋異形成症
 29.3 骨形成不全症
 29.4 大理石骨病
 29.5 頭蓋骨縫合早期閉鎖
 29.6 先天性股関節脱臼
30. 骨端症
 30.1 ペルテス病
 30.2 オスグッド―シュラッター病
 30.3 ケーラー病
 30.4 フライバーグ病
31. 麻痺性疾患
 31.1 脳性麻韓
 31.2 ポリオ
 31.3 分娩麻痺
32. 歯と歯周組織の疾患
 32.1 う蝕
 32.2 歯周病
 32.3 その他の歯に関連した主な疾患
索 引

執筆者紹介

【編集者】鈴木隆雄,林 泰史
【執筆者(五十音順)】石田 肇,伊東昌子,伊藤芳毅,揖場和子,神谷敏郎,君塚 葵,腰原康子,五嶋孝博,後藤仁敏,佐藤雅志,塩井 淳,篠田謙一,清水克時,庄司豊彦,鈴木隆雄,高橋秀雄,田中弘之,土肥直美,鳥巣岳彦,芳賀信彦,埴原恒彦,林 泰史,昆野裕信,細井孝之,正木日立,三木隆己,山口 朗,山崎 薫

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