ダニのはなし ―人間との関わり―

島野 智之高久 元(編)

島野 智之高久 元(編)

定価 3,300 円(本体 3,000 円+税)

A5判/192ページ
刊行日:2016年01月20日
ISBN:978-4-254-64043-4 C3077

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内容紹介

人間生活の周辺に常にいるにもかかわらず,多くの人が正しい知識を持たないままに暮らしているダニ。本書はダニにかかわる多方面の専門家が,正しい情報や知識をわかりやすく,かつある程度網羅的に解説したダニの入門書である。

編集部から

ダニの専門家による,ダニに関する正しい知識を紹介する入門書です!

■本書に関連するメディア出演・イベント等まとめ

* * *
2017/9/7Tokyo FM「高橋みなみの『これから、何する?』」島野智之先生が出演されました.
2017/4/29日本テレビ「世界一受けたい授業」(19:56~20:54)に島野智之先生が出演されました.
2016/9/1~30ジュンク堂池袋本店7階にて夏の企画ダニ&系統樹フェア「ダニと遊ぶ―進化の系統樹と本」が開催されました.
2016/6/22ギャラリーキッチンKIWIのイベント大人の科学バーむし編が開催され島野智之先生が出演されました.
(*島野先生ご監修のダニを含む節足動物の進化が一目でわかる「ダニ系統樹ポスター」がオンラインショップ 「Kiwi Online Shop」にて発売中です.)
2016/2/4ジュンク堂池袋本店にて刊行記念トークイベント「ダニ学者による世にも素敵なダニ・トーク!」が開催され島野智之先生が出演されました.
2016/2/2TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」に「知られざる、ダニの世界」と題してご編集の島野智之先生が生出演されました.

目次

■目次
第1章 ダニとは
 1.1 ダニはどこにでもいる
 1.2 身のまわりのダニ
 1.3 ダニはなぜ問題となるか
 1.4 ダニとその親戚
 1.5 ダニの特徴
 1.6 ダニの生活史
 1.7 ダニ類の高次分類体系
 1.8 ダニ類の各亜目

第2章 病気を起こすダニ①(マダニ)
 2.1 マダニとは
 2.2 ダニ媒介性感染症

第3章 病気を起こすダニ②
 3.1 つつが虫病とは
 3.2 どんなツツガムシがいるか
 3.3 ツツガムシの生息場所と発育
 3.4 人を刺すツツガムシと病原体の侵入
 3.5 つつが虫病の予防
 3.6 海外のつつが虫病

第4章 病気を起こすダニ③
 4.1 人の体にダニがいる?
 4.2 身のまわりのダニ類による皮膚炎の被害
 4.3 ヒゼンダニ

第5章 森のダニ①(分解者)
 5.1 人間の生活圏を離れてみよう
 5.2 のんびり森の落ち葉の下で暮らす,小さなダニ
 5.3 分解者としてのササラダニ類
 5.4 環境指標生物としてのササラダニ類
 5.5 ササラダニ類の生物多様性

第6章 森のダニ②(虫に乗るダニ)
 6.1 ダニの食性と生息場所の多様性
 6.2 便乗とは
 6.3 昆虫との関係

第7章 水のダニ
 7.1 水にすむダニ類の分類群と形態
 7.2 水にすむダニ類の食性
 7.3 水にすむダニ類の生息域
 7.4 水にすむダニ類の生活史

第8章 住のダニ
 8.1 屋内のダニ
 8.2 畳・絨毯とダニの関係
 8.3 台所のダニ
 8.4 季節とダニ問題
 8.5 思いもよらぬところにダニ
 8.6 昔と今の住宅ダニ
 8.7 快適な住宅は安心か

第9章 農業のダニ①(害になるダニ・葉上)
 9.1 植物にはどんなダニがいるか―害になるダニと益をなすダニ―
 9.2 害になるダニにはどんな生活をしているか
 9.3 殺ダニ剤と抵抗性の発達
 9.4 海外からやってくる植物のダニ

第10章 農業のダニ②(害になるダニ・土壌)
 10.1 土壌中にはどんな害になるダニがいるか
 10.2 ホウレンソウケナガコナダニとロビンネダニ
 10.3 害になる土壌ダニの防除
 10.4 ケナガコダニ属によるキノコの被害

第11章 農業のダニ③(防除に役立つダニ)
 11.1 ダニがダニを食べる
 11.2 カブリダニの種類
 11.3 カブリダニの発育と生殖生理
 11.4 カブリダニの野外生態
 11.5 カブリダニの利用

第12章 ダニとの共生
 12.1 ダニがいない環境はあるか?
 12.2 動物の巣とヒトの家のダニ
 12.3 本物の「街のダニ」

付録:ダニ学の教科書・参考書

  コラム目次
Column 1 ダニの語源
Column 2 動物のヒゼンダニ―「悪者」といわれるけど―
Column 3 ケモチダニとは?
Column 4 ニホンミツバチが危ない―アカリンダニの脅威―
Column 5 ハダニの冬越し
Column 6 ナミハダニが移動分散する意味
Column 7 ダニのケミストリー―コナダニはレモンの香り?―
Column 8 さまざまなハダニの天敵類
Column 9 ハダニとカブリダニの攻防―“脇役”アリの意外な役割―
Column 10 ダニ学の可能性

執筆者紹介

■編者
島野智之(法政大学)
高久 元(北海道教育大学)

■執筆者(五十音順)
青木淳一、安倍 弘、天野 洋、安藤秀二、伊藤 桂、上杉龍士、角坂照貴、川端寛樹、岸本英成、五箇公一、後藤哲雄、齊藤美樹、坂本佳子、島野智之、高岡正敏、高久 元、高田 歩、豊島真吾、前田太郎、松山亮太、森 直樹、矢野修一、山内健生、吉川 翠、和田康夫 (イラスト)西澤真樹子

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