理論の創造と創造の理論

唐木田 健一(著)

唐木田 健一(著)

定価 3,080 円(本体 2,800 円+税)

A5判/144ページ
刊行日:1995年05月25日
ISBN:978-4-254-10136-2 C3040

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内容紹介

新しい理論はどうしたら生まれるのか? 科学上の発見から,サルトル,ポラニーそしてイエス,ベートーベンへと検証を進める出色の考察。〔内容〕理論の創造/矛盾/投企と創発/認識論的切断/「福音」/「第9」の第4楽章/創造の理論。

編集部から

目次

1. 理論の創造
 1.1 神々の愛でし人
 1.2 神の摂理としての理論
 1.3 理論の交替
 1.4 データは基本理論で反証できない
 1.5 理論の適応範囲の拡大
 1.6 新理論は必ずしも新事実の解明のために提起されるのではない
 1.7 理論交換の必然性の問題
 1.8 理論の自滅
 1.9 光の波動性と粒子性の矛盾
 1.10 「光子の裁判」
 1.11 矛盾の意味と役割
 1.12 理論の範囲の問題
 1.13 特殊相対性理論誕生の場合
 1.14 コペルニクス地動説誕生の場合
 1.15 革命家の《保守性》
 1.16 新旧二つの理論の間の関係
 1.17 ここで考察したメカニズムの位置付け
2. 矛 盾
 2.1 コペルニクス的転回の歴史的意義
 2.2 天動説の「合理性」
 2.3 プトレマイオスに対するコペルニクスの見解
 2.4 天動説における首尾一貫性の欠如
 2.5 コペルニクスの見通し
 2.6 コペルニクス地動説の積極的優位性
 2.7 「塔の議論」
 2.8 Impetusの理論
 2.9 ガリレイによる慣性の法則の発見
 2.10 マクスウェル
 2.11 マクスウェルの見解
 2.12 ヘルツの発見
 2.13 板倉矛盾論の位置
3. 投企と創発
 3.1 のりこえの構造
 3.2 行動の構造
 3.3 了解の一例
 3.4 了解の特徴
 3.5 フローベールとは何か
 3.6 意味のピラミッド
 3.7 ジャン・ポール・サルトル
 3.8 マイクル・ポラニー
 3.9 非還元的層構造
 3.10 生命の非還元性
4. 認識論的切断
 4.1 「ヴォルテール少年の頭蓋骨」
 4.2 分析的・目的論的方法
 4.3 思想の生成をとらえるための諸原理
 4.4 カール・マルクス
 4.5 思想変化の過程
 4.6 認識論的切断
 4.7 ルイ・アルチュセール
 4.8 物理理論交替との共通性の確認
5. 「福 音」
 5.1 ユダヤ人
 5.2 法 律
 5.3 イエスと律法
 5.4 当時のユダヤ社会
 5.5 「宮潔め」
 5.6 罪 人
 5.7 社会秩序の流動化への働き
 5.8 「ぶどう園の労務者」
 5.9 逆 説
 5.10 「反対命題」
 5.11 「清め」
 5.12 イエスの足場と志向
 5.13 「福音書」における反ユダヤ的傾向の歴史的背景
 5.14 ユダヤ教とキリスト教の関係
6. 「第9」の第4楽章
 6.1 「第9」の魅力
 6.2 「歓喜によす」
 6.3 「歓喜のメロディー」
 6.4 ベートーベンとシラー
 6.5 「歓喜によす」への作曲の試み
 6.6 啓蒙思想
 6.7 ドイツの後進性
 6.8 「ニ短調交響曲」の着想:1812年
 6.9 停滞期:1813~18年
 6.10 交響曲の進展:1818年頃および1822年夏~23年10月
 6.11 歌声導入部の発見と交響曲の完成:1823年10月~24年5月
 6.12 ベートーベンの求めたもの
 6.13 ベートーベンから私たちへのメッセージ
 付録:歓喜によす
7. 創造の理論
 7.1 創造の母体としての既存の諸要素
 7.2 既存の諸要素の結合
 7.3 飛 躍
 7.4 《真理》
 7.5 コミュニケーション
 7.6 断片化の時代
 7.7 「一致」と創造
 7.8 「新しさ」の意味
 7.9 教 育
 7.10 しつけ
 7.11 《先入観》の問題
 7.12 ケプラーの軌跡
 7.13 「パラダイム」の対象化について
8. 索 引

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