理科系の日本語表現技法 (新装版)

栗山 次郎(編著)

栗山 次郎(編著)

定価 1,980 円(本体 1,800 円+税)

A5判/184ページ
刊行日:2015年07月10日
ISBN:978-4-254-10271-0 C3040

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内容紹介

“理系学生の実状と関心に沿った”コンパクトで実用的な案内書。〔内容〕コミュニケーションと表現/ピタゴラスの定理の表現史/コンポジション/実験報告書/レポートのデザイン・添削/口頭発表/インターネットの活用

編集部から

1999年4月初版の新装版です。

目次

はじめに
 目次
 1. コミュニケーションと表現 (中川慎二)
  1.1 はじめに
  1.2 コミュニケーション・モデルと発話意図
   1.2.1 コミュニケーション・モデル
   1.2.2 発話,発話に含まれる行為,発話のもたらすもの
  1.3 トップダウンの情報処理とフィードバック
   1.3.1 記憶のシステムと知識
   1.3.2 ボトムアップ(データ駆動型処理)とトップダウン(概念駆動型処理)の情報処理
   1.3.3 トップダウンの情報処理のメカニズム
   1.3.4 モニタリングと訂正行為
  1.4 コミュニケーションと文化の関係
   1.4.1 文化とは
   1.4.2 文化とストラテジー
   1.4.3 文化とジェンダー
 2. ピタゴラスの定理はどのように表現されてきたか (山本信也)
  2.1 ピタゴラスの定理とその証明
   2.1.1 もう1つのピタゴラスの定理の表現
   2.1.2 表現されなかったピタゴラスの定理
   2.1.3 ピタゴラスの定理の証明
  2.2 数学の日本語表現と菊池大麓
   2.2.1 縦書きピタゴラスの定理
   2.2.2 菊池大麓のピタゴラスの定理
   2.2.3 数学の日本語表現のモデル『初等幾何学教科書』
  2.3 三辺の関係から面積の関係を導く
   2.3.1 2つの正三角形の面積に等しい正三角形
   2.3.2 「拡張ピタゴラスの定理」
   2.3.3 三辺の関係から「拡張ピタゴラスの定理」を導く
 3. コンポジションから理科系の作文を考える (柳沢浩哉)
  3.1 コンポジションをとりあげる理由
  3.2 文章作成の技法
   3.2.1 作成段階の3区分
   3.2.2 スターシス
   3.2.3 アウトライン
   3.2.4 パラグラフ
  3.3 特徴をとらえる視点
   3.3.1 定義
   3.3.2 分析
  3.4 事実と意見
 4. 学生実験の報告書を書く (小谷享)
  4.1 何を書くか
   4.1.1 報告書の構成
   4.1.2 どんな材料が必要か
   4.1.3 材料を集める
  4.2 報告書を書く
   4.2.1 報告書作成の心構え
   4.2.2 「序章」の書き方
   4.2.3 「材料と方法」の書き方
   4.2.4 「結果」の書き方
   4.2.5 図の書き方
   4.2.6 「考察」の書き方
  4.3 実験レポートに望ましい文章,避けるべき文章
   4.3.1 箇条書きの多用
   4.3.2 「実験は成功」
   4.3.3 “誤差”って何?
   4.3.4 報告書の長さ
   4.3.5 「方法と結果」
   4.3.6 参考文献は明記するのが礼儀
   4.3.7 断定表現とあいまい表現
 5. レポートをデザインする (向後千春)
  5.1 書くこととデザインすること
   5.1.1 読み手と書き手の労力はトレードオフ
   5.1.2 レポートを書くのは創造的な仕事
   5.1.3 誰のためにレポートを書くのか
  5.2 パラグラフの作り方
   5.2.1 パラグラフとは何か
   5.2.2 トピック文とトップヘビーの原則
   5.2.3 文と文をつなぐ――結束性
   5.2.4 パラグラフの展開
   5.2.5 それでもなぜ書けないのか
  5.3 ビジュアルの作り方
   5.3.1 ビジュアルの形態と機能
   5.3.2 効果的なビジュアルの原則
   5.3.3 ビジュアルのタイプ
  5.4 全体のレイアウトと仕上げ
   5.4.1 原稿用紙の場合
   5.4.2 ワープロ作成の場合
   5.4.3 ファイルをメールで送るときの注意
   5.4.4 Webページでの表示方法
 6. 口頭発表の要点 (菅隆明)
  6.1 口頭発表の方法
   6.1.1 口頭発表の重要性
   6.1.2 効果的な話し方
  6.2 口頭発表の内容
   6.2.1 発表の準備
   6.2.2 内容の構成
   6.2.3 技術系の研究発表
  6.3 言葉以外の表現
   6.3.1 身体的メッセージ
   6.3.2 視覚用具
 7. 学生のレポートを添削する (栗山次郎)
  7.1 卒論を添削する
   7.1.1 急ぎすぎない
   7.1.2 わかりやすい文と明快なパラグラフ
   7.1.3 読む人はわかってくれるだろうか
  7.2 口頭発表を添削する
   7.2.1 はっきりと,聞こえるように話す
   7.2.2 語りかける
   7.2.3 メモをとり,分類する
   7.2.4 タイトルをつける
   7.2.5 改善策を述べる
 8. レポート作成にインターネットを活用する (大橋健)
  8.1 インターネットについて
  8.2 メール
   8.2.1 メールの仕組み
   8.2.2 メールの書き方
   8.2.3 メールでレポートを出すために
   8.2.4 メーリングリストを活用する
   8.2.5 Net Newsも活用しよう
  8.3 WWW(World Wide Web)
   8.3.1 レポートにWWWを活用する
   8.3.2 Webページを作る
 おわりに
 索引

執筆者紹介

【編集者】栗山次郎
【執筆者】岡本良治,大橋 健,栗山次郎,向後千春,小谷 享,菅 隆明,中川慎二,山本信也,柳沢浩哉,楊 子江

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