講座 文明と環境 13 宗教と文明 (新装版)

山折 哲雄中西 進(編)

山折 哲雄中西 進(編)

定価 4,180 円(本体 3,800 円+税)

A5判/212ページ
刊行日:2008年08月20日
ISBN:978-4-254-10663-3 C3340

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内容紹介

いま世界においては様々な宗教に端を発する問題がおこり,普遍宗教から民族宗教への転換の時代に入っている。本書はこうした宇宙や自然との共生をめざす21世紀における宗教の姿を論じた。〔内 容〕古代文明と宗教/東西の宗教/風土と宗教。初版1996年3月25日刊。

編集部から

目次

1. 総 論
 1.1 宗教と文明
  1.1.1 宇宙の神秘と臨死体験
  1.1.2 宗教戦争と宗教再興の動き
  1.1.3 一神教的デモクラシーと多神教的デモクラシー
  1.1.4 アジアからの3つの挑戦
  1.1.5 普遍宗教の再検討
 1.2 宗教の大地
  1.2.1 形と異形
  1.2.2 光と闇
2. 古代文明と宗教
 2.1 日本の蛇信仰―「見立て」―と巨木信仰
  2.1.1 日本の蛇信仰
  2.1.2 日本蛇信仰の変化とその発展
  2.1.3 「見立て」のはじまり
  2.1.4 神木蒲葵と扇
  2.1.5 安田喜憲による問題提起
  2.1.6 巨大化する祖神のイメージと「見立て」
 2.2 マヤとアステカの宗教
  2.2.1 異質性と類似性
  2.2.2 循環する宇宙
  2.2.3 世界の構造
  2.2.4 パンテオン
  2.2.5 相互扶助と共生
 2.3 古代イスラエルの宗教
  2.3.1 風土的背景
  2.3.2 文明史的背景
  2.3.3 モーゼと預言者たちの神
  2.3.4 その後に来たもの
 2.4 巡礼と文明の回廊
  2.4.1 巡礼の心象風景
  2.4.2 古代イスラエルとビザンツの巡礼
  2.4.3 西欧文明の誕生とコンポラテス巡礼
  2.4.4 宗教史と文明史のゆくえ
3. 風土と宗教
 3.1 無常感と文明
  3.1.1 なにが問題なのか
  3.1.2 シーシュポスの岩塊
  3.1.3 堕落の果てに
  3.1.4 文明の傲慢
 3.2 東西の風土と宗教
  3.2.1 砂漠と森
  3.2.2 一神教と砂漠
  3.2.3 多神教と森
  3.2.4 一神教の拡大と砂漠化
  3.2.5 森は多神教の世界を守った
  3.2.6 文明融合の時代
  3.2.7 欲望のコントロール装置としての宗教
 3.3 日本仏教における自然―自然解釈の可能性について
  3.3.1 仏 性
  3.3.2 空 性
  3.3.3 縁 起
  3.3.4 実 相
  3.3.5 自然と縁起
 3.4 マライシアの心―意識と行為種子
  3.4.1 アニミズムとシャーマン
  3.4.2 金属器文化渡来まで
  3.4.3 ヒンドゥー文化のもたらしたもの
  3.4.4 イスラームの変容的受容
4. 現代文明と宗教
 4.1 宗教を忘れた文明
  4.1.1 芥川の「くえまえ教」
  4.1.2 ドストエフスキーの無神論
  4.1.3 無神論の帰結―近代の病
  4.1.4 自我信仰という幻想
  4.1.5 文明を生んだ宗教以前への回帰
 4.2 東西の生命主義―20世界初頭の脱近代思想
  4.2.1 20世紀における文明と環境
  4.2.2 生命主義の定義
  4.2.3 20世紀西洋の生命主義の諸相
  4.2.4 日本における発生と特徴
  4.2.5 大正生命主義の発現の条件
  4.2.6 大正生命主義の諸相
  4.2.7 「大正生命主義」のゆくえ
 4.3 神殺しの文明
  4.3.1 復活を否定されたイエス
  4.3.2 信仰の合理化と奇跡信仰
  4.3.3 神殺しの行方
5. コラム:生命主義思想の現在―田中美津の場合
6. あとがき
7. 索 引

執筆者紹介

【総編集】
梅原 猛
伊東 俊太郎
安田 喜憲

【編集】
中西 進
山折 哲雄

【著者】
梅原 猛,小川英雄,久野 昭,島田裕己,鈴木貞美,高山智博,立川武蔵,中西 進,古川久雄,森岡正博,安田喜憲,山折哲雄,吉澤五郎,吉野裕子

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