ゾルンホーフェン化石図譜I

K.A. フリックヒンガー(著)/小畠 郁生(監訳)/舟木 嘉浩舟木 秋子(訳)

K.A. フリックヒンガー(著)/小畠 郁生(監訳)/舟木 嘉浩舟木 秋子(訳)

定価 15,400 円(本体 14,000 円+税)

B5判/224ページ
刊行日:2007年05月20日
ISBN:978-4-254-16255-4 C3644

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内容紹介

ドイツの有名な化石産地ゾルンホーフェン産出の化石カラー写真集。I巻ではジュラ紀後期の植物と無脊椎動物化石など約600点を掲載。〔内容〕概説/海綿/腔腸動物/腕足動物/軟体動物/蠕虫類/甲殻類/昆虫/棘皮動物/半索動物。

編集部から

 古生物学の出発点はいうまでもなく化石なのですが,生きている生物が化石になるのは奇跡といっていいほどの偶然のおかげです。私たちがどこかの地面を掘って化石を見つける確率はゼロといっていいでしょう。
 ところが世界には,例外的に化石が集中して発見される場所が何カ所かあり,それをラーゲルシュテッテン(もともとは「鉱脈」という意味のドイツ語)とよんでいます。有名なラーゲルシュテッテンには,バージェス頁岩(カナダ),澄江(中国),ホルツマーデン(ドイツ),熱河(中国)などがありますが,ゾルンホーフェン(ドイツ)はそのなかでも始祖鳥の産地として最も知られています。
 実は原著者フリックヒンガー氏のひいおじいさんがたまたま立ち寄った旅館で始祖鳥の最初の化石を発見したというエピソードが記されています。その後,ある医師の手に渡り,大英博物館(現在では自然史博物館)に買い取られ,ロンドン標本とよばれることになる化石です。残念ながらこの話には証拠がないのですが,これも偶然のたまものでしょうか。
 原著の構成をリミックスしたこともあって,刊行にこぎつけるのは大変でした。監訳者の小畠先生はじめ,訳者の舟木さん,社内や印刷所で製作に携わった方々にこの場をかりてお礼を申し上げます。(中村)

目次

ゾルンホーフェン概論 
  景観 
  古代ローマでさえ 
  地質構造 
  石版石石灰岩はどのように形成されたか 
  ジュラ紀後期の生物 
  石版石石灰岩の化石 
植 物  
 藻 類  
 シダ種子類とソテツ類  
 イチョウ類と針葉樹(球果)類 
 偽化石:忍ぶ石  
動 物  
無脊椎動物  
 海綿動物  
 腔腸動物   
  クラゲ類 
  ヒドロ虫類 
  花虫類 
 触手動物   
  腕足動物 
  コケムシ類
 軟体動物   
  巻貝類 
  二枚貝類 
  頭足類 
 蠕虫類  
  環形動物 
  蠕虫類のような糞石
 甲殻類  
  カブトガニ類 
  クモ類とウミグモ類 
  蔓脚類 
  アミ類 
  等脚類 
  小型エビ類 
  大型エビ類 
  シャコ類 
  甲殻類の幼生 
 昆虫類   
  カゲロウ類 
  トンボ類 
  ゴキブリ類とシロアリ類 
  アメンボ類 
  バッタ類とコオロギ類 
  異翅類(カメムシ類) 
  セミ類 
  脈翅類(アミメカゲロウ類) 
  シリアゲムシ類 
  甲虫類 
  膜翅類(ハチ類) 
  トビケラ類 
  双翅類(ハエ類)
 棘皮動物  
  ウミユリ類 
  ヒトデ類 
  クモヒトデ類 
  ウニ類 
  ナマコ類 
 半索動物  
  ギボシムシ類 

所収化石属名一覧 
参考文献 
和文索引
欧文索引 
博物館・個人コレクション 
写真提供者

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