フィナンシャルERM 第2版 ―金融・保険の統合的リスク管理―

松山 直樹(訳)

松山 直樹(訳)

定価 9,900 円(本体 9,000 円+税)

A5判/552ページ
発売予定日:2021年11月10日
ISBN:978-4-254-29028-8 C3058

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内容紹介

ERM(統合的リスク管理)の基礎知識を定量的に解説。国際資格CERAの公式テキスト。〔内容〕ERM序説/金融機関の種類/利害関係者/内部環境/外部環境/プロセスの概観/リスクの定義/リスクの特定/有用な統計量/確率分布/他

編集部から

目次

1. ERMの導入
 1.1 リスクの定義と概念
 1.2 なぜリスクを管理するのか
 1.3 ERMフレームワーク
 1.4 コーポレートガバナンス
  1.4.1 取締役会の構成
  1.4.2 取締役会の教育とパフォーマンス
  1.4.3 取締役会の報酬
  1.4.4 取締役会の透明性
 1.5 リスク管理モデル
  1.5.1「三線防御」モデル
  1.5.2「攻防」モデル
  1.5.3 方針と監視モデル
  1.5.4 パートナーシップモデル
 1.6 リスク管理のタイムホライズン
 1.7 参考文献

2. 金融機関の種類
 2.1 はじめに
 2.2 銀行
 2.3 保険会社
 2.4 年金制度
 2.5 財団と寄贈基金
 2.6 参考文献

3. 利害関係者
 3.1 はじめに
 3.2 プリンシパル
  3.2.1 公開企業株主
  3.2.2 非公開企業株主
  3.2.3 公募と私募の債権保有者
  3.2.4 銀行の顧客
  3.2.5 保険会社の保険契約者
  3.2.6 年金制度のスポンサー
  3.2.7 年金制度の加入者
  3.2.8 寄贈基金および財団の受益者
  3.2.9 政府(財務関係)
  3.2.10 保険業者
  3.2.11 金融市場
 3.3 エージェント(代理人)
  3.3.1 企業取締役
  3.3.2 受託者
  3.3.3 企業管理者と従業員
  3.3.4 労働組合
  3.3.5 リスク管理本部機能(CRF)
  3.3.6 プライシングチーム
  3.3.7 内部監査人
  3.3.8 外部監査人
  3.3.9 年金制度管理者
  3.3.10 投資マネジャー
 3.4 統制機関
  3.4.1 専門職団体
  3.4.2 専門職規制機関
  3.4.3 業界団体
  3.4.4 業界規制機関
  3.4.5 政府(統制関係)
 3.5 アドバイザリー
  3.5.1 アクチュアリアル・アドバイザー
  3.5.2 投資・金融アドバイザー
  3.5.3 法律アドバイザー
  3.5.4 信用格付機関
 3.6 偶発的関係者
  3.6.1 営業債権者
  3.6.2 下請け業者およびサプライヤー
  3.6.3 一般公衆
  3.6.4 メディア
 3.7 参考文献

4. 内部環境
 4.1 はじめに
 4.2 内部の利害関係者
 4.3 文化
 4.4 体制
 4.5 能力
 4.6 参考文献

5. 外部環境
 5.1 はじめに
 5.2 外部利害関係者
 5.3 政治環境
 5.4 経済環境
 5.5 社会・文化環境
 5.6 競争環境
 5.7 規制環境
  5.7.1 一般株主
  5.7.2 銀行の顧客
  5.7.3 保険会社の保険契約者
  5.7.4 年金制度
  5.7.5 政府(金融関係)
  5.7.6 金融市場
  5.7.7 会社取締役
  5.7.8 受託者
  5.7.9 企業の経営者と従業員
  5.7.10 労働組合
  5.7.11 外部監査人
  5.7.12 保険数理アドバイザー
  5.7.13 投資金融アドバイザー
 5.8 専門職を取り巻く環境
  5.8.1 専門職団体
  5.8.2 専門職の規制機関
 5.9 業界環境
  5.9.1 業界団体
  5.9.2 業界規制機関
 5.10 参考文献

6. プロセスの概観

7. リスクの定義
 7.1 はじめに
 7.2 市場リスクと経済リスク
 7.3 金利リスク
 7.4 外国為替リスク
 7.5 信用リスク
 7.6 流動性リスク
 7.7 システミックリスク
  7.7.1 金融インフラ
  7.7.2 流動性リスク
  7.7.3 共通のマーケットポジション
  7.7.4 共通のカウンターパーティーへのエクスポージャー
 7.8 人口学的リスク
 7.9 損害保険リスク
 7.10 環境リスク
 7.11 オペレーショナルリスク
  7.11.1 内部不正
  7.11.2 外部不正
  7.11.3 雇用慣行と職場の安全
  7.11.4 顧客と商品と実務
  7.11.5 物理的資産の損傷
  7.11.6 ビジネスの混乱とシステム障害
  7.11.7 約定と受け渡しとプロセス管理
 7.12 オペレーショナルリスクの様々な定義
  7.12.1 犯罪リスク
  7.12.2 テクノロジーリスク
  7.12.3 サイバーリスク
  7.12.4 規制リスク
  7.12.5 人的リスク
  7.12.6 法的リスク
  7.12.7 モデルリスク
  7.12.8 データリスク
  7.12.9 風評リスク
  7.12.10 プロジェクトリスク
  7.12.11 戦略リスク
 7.13 残留リスク
 7.14 ベーシスリスク
 7.15 参考文献

8. リスクの特定
 8.1 はじめに
 8.2 リスク特定のツール
  8.2.1 SWOT分析
  8.2.2 リスクのチェックリスト
  8.2.3 リスク・プロンプトリスト
  8.2.4 リスク分類
  8.2.5 リスクトリガー質問
  8.2.6 ケーススタディー
  8.2.7 リスクにフォーカスしたプロセス分析
 8.3 リスク特定の技術
  8.3.1 ブレインストーミング
  8.3.2 独立したグループ分析
  8.3.3 サーベイ
  8.3.4 ギャップ分析
  8.3.5 デルファイ法
  8.3.6 インタビュー
  8.3.7 ワーキンググループ
 8.4 リスク特性の評価
 8.5 リスクレジスター
 8.6 参考文献

9. 有用な統計量
 9.1 位置(location)
  9.1.1 平均
  9.1.2 中央値
  9.1.3 最頻値
 9.2 ばらつき(spread)
  9.2.1 分散
  9.2.2 範囲
 9.3 ひずみ(skew)
 9.4 尖度(kurtosis)
 9.5 相関
  9.5.1 ピアソンのロー
  9.5.2 スピアマンのロー
  9.5.3 ケンドールのタウ
  9.5.4 テイルの相関
 9.6 参考文献

10. 確率分布
 10.1 単変量離散分布
  10.1.1 2項分布と負の2項分布
  10.1.2 ポアソン分布
 10.2 単変量連続分布
  10.2.1 正規分布
  10.2.2 正規平均分散混合分布
  10.2.3 スチューデントのt分布
  10.2.4 非対称t分布
  10.2.5 ガンベル分布
  10.2.6 対数正規分布
  10.2.7 ワルド分布
  10.2.8 カイ2乗分布
  10.2.9 F分布
  10.2.10 ワイブル分布
  10.2.11 ブール分布
  10.2.12 レヴィ分布
  10.2.13 ガンマ分布,逆ガンマ分布
  10.2.14 一般化逆正規分布
  10.2.15 指数分布
  10.2.16 フレシェ分布
  10.2.17 パレート分布
  10.2.18 一般化パレート分布
  10.2.19 一様分布
  10.2.20 三角分布
  10.2.21 ベータ分布
 10.3 多変量分布
  10.3.1 行列代数
  10.3.2 多変量正規分布
  10.3.3 多変量正規確率変数の生成
  10.3.4 多変量正規平均分散混合分布
  10.3.5 多変量t分布
  10.3.6 多変量非対称t分布
  10.3.7 球型分布,楕円型分布
 10.4 コピュラ
  10.4.1 スクラーの定理
  10.4.2 従属性とコンコーダンス
  10.4.3 裾従属性
  10.4.4 フレシェ・ヘフディング・コピュラ
  10.4.5 アルキメデス型コピュラ
  10.4.6 ガンベル・コピュラ
  10.4.7 フランク・コピュラ
  10.4.8 クレイトン・コピュラ
  10.4.9 一般化クレイトン・コピュラ
  10.4.10 マーシャル・オルキン・コピュラ
  10.4.11 正規コピュラ
  10.4.12 スチューデントのtコピュラ
 10.5 参考文献

11. モデル化の技法
 11.1 はじめに
 11.2 データの分布への当てはめ
  11.2.1 モーメント法
  11.2.2 最尤法
 11.3 データのモデルへの当てはめ
  11.3.1 最小2乗回帰
  11.3.2 最尤法
  11.3.3 主成分分析
  11.3.4 特異値分解
 11.4 データの平滑化
  11.4.1 スプライン
  11.4.2 カーネル平滑化
 11.5 データを分類するためのモデル
  11.5.1 一般化線形モデル
  11.5.2 生存モデル
  11.5.3 判別分析
  11.5.4 k近傍法
  11.5.5 サポートベクターマシン
 11.6 不確実性
  11.6.1 確率的な不確実性
  11.6.2 パラメータの不確実性
  11.6.3 モデルの不確実性
 11.7 信頼性
  11.7.1 古典的な信頼性
  11.7.2 ビュールマン信頼性
  11.7.3 ベイジアン信頼性
 11.8 ベイジアンネットワーク
 11.9 モデル検証法
  11.9.1 時系列モデル
  11.9.2 クロスセクショナルモデル
 11.10 参考文献

12. 極値論
 12.1 はじめに
 12.2 一般化極値分布
 12.3 参考文献

13. 時系列モデリング
 13.1 はじめに
 13.2 決定論的モデリング
 13.3 確率的モデリング
  13.3.1 ブートストラッピング
  13.3.2 フォワードルッキングアプローチ
  13.3.3 乱数
  13.3.4 市場整合性
 13.4 時系列過程
  13.4.1 定常性
  13.4.2 ホワイトノイズ過程
  13.4.3 固定値とトレンド
  13.4.4 時間的な結びつき
  13.4.5 季節性
  13.4.6 構造変化
  13.4.7 分散不均一性
 13.5 データ頻度
 13.6 割引
 13.7 参考文献

14. 個別リスクの計量化
 14.1 はじめに
 14.2 市場・経済リスク
  14.2.1 金融時系列の特徴
  14.2.2 市場・経済リスクのモデリング
  14.2.3 期待リターン
  14.2.4 ベンチマーク
  14.2.5 ブラック・ショールズ・モデル
 14.3 金利リスク
  14.3.1 金利の定義
  14.3.2 シングルファクター金利モデル
  14.3.3 マルチファクター金利モデル
  14.3.4 主成分分析(PCA)アプローチ
  14.3.5 金利と価格変動の関係
  14.3.6 ブラック・モデル
 14.4 外国為替リスク
 14.5 信用リスク
  14.5.1 信用リスクの本質
  14.5.2 質的クレジットモデル
  14.5.3 計量的クレジットモデル
  14.5.4 クレジットポートフォリオモデル
  14.5.5 損失額の大きさ
  14.5.6 信用リスクと市場リスク
 14.6 流動性リスク
 14.7 システミックリスク
 14.8 人口動態のリスク
  14.8.1 人口動態のリスクの種類
  14.8.2 レベルリスク
  14.8.3 ボラティリティリスク
  14.8.4 大規模災害リスク
  14.8.5 トレンドリスク
  14.8.6 その他の人口動態のリスク
 14.9 損害保険リスク
  14.9.1 クレームが高頻度の保険クラスの価格設定
  14.9.2 クレームが高頻度の保険クラスの準備金積立
  14.9.3 低クレーム頻度クラス
 14.10 環境リスク
 14.11 オペレーショナルリスク
 14.12 参考文献

15. リスクアセスメント
 15.1 はじめに
 15.2 リスクアペタイト
  15.2.1 リスクトレランス
  15.2.2 リスクキャパシティ
 15.3 アップサイドとダウンサイドのリスク
 15.4 リスク尺度
  15.4.1 決定論的アプローチ
  15.4.2 確率的アプローチ
 15.5 定量化できないリスク
 15.6 リターン尺度
 15.7 最適化
  15.7.1 平均分散最適化
  15.7.2 分離定理
  15.7.3 平均分散最適化の問題点
  15.7.4 ブラック・リッターマン・アプローチ
  15.7.5 リサンプリング
  15.7.6 効率的ポートフォリオの選択
 15.8 参考文献

16. リスクへの対応
 16.1 はじめに
  16.1.1 リスク削減
  16.1.2 リスクの排除
  16.1.3 リスク移転
  16.1.4 リスクの受容
  16.1.5 よいリスク対応
 16.2 市場リスクと経済的リスク
  16.2.1 方針と手順とリミット
  16.2.2 投資分散
  16.2.3 投資戦略
  16.2.4 不確実性に対するヘッジング
  16.2.5 損失に対するヘッジ
  16.2.6 オプションのエクスポージャーのヘッジ
 16.3 金利リスク
  16.3.1 直接エクスポージャー
  16.3.2 間接的エクスポージャー
 16.4 外国為替リスク
 16.5 信用リスク
  16.5.1 資本構造
  16.5.2 事業規模と事業ミックス
  16.5.3 引き受け
  16.5.4 デューディリジェンス
  16.5.5 信用保険
  16.5.6 リスク移転
  16.5.7 クレジットデフォルトスワップ(CDS)
  16.5.8 債務担保証券(CDO)
  16.5.9 クレジットリンク債
 16.6 流動性リスク
 16.7 システミックリスク
 16.8 人口動態のリスク
  16.8.1 保険料の等級付け(レーティング)
  16.8.2 リスク移転
  16.8.3 分散化
 16.9 損害保険リスク
  16.9.1 保険料の等級付け(レーティング)
  16.9.2 リスク移転
  16.9.3 リスクの修正
  16.9.4 分散化
 16.10 環境リスク
 16.11 オペレーショナルリスク
  16.11.1 内部と外部の不正
  16.11.2 雇用慣行と労働安全
  16.11.3 顧客と商品と商慣行
  16.11.4 物的資産の損害
  16.11.5 事業の混乱とシステムの機能停止
  16.11.6 取引執行と受け渡しとプロセス管理
 16.12 オペレーショナルリスクの様々な定義
  16.12.1 犯罪リスク
  16.12.2 テクノロジーリスク
  16.12.3 サイバーリスク
  16.12.4 規制リスク
  16.12.5 人的リスク
  16.12.6 法的リスク
  16.12.7 モデルリスク
  16.12.8 データリスク
  16.12.9 風評リスク
  16.12.10 プロジェクトリスク
  16.12.11 戦略リスク
 16.13 参考文献

17. 継続的留意事項
 17.1 はじめに
 17.2 文書化
 17.3 コミュニケーション
  17.3.1 一般的問題
  17.3.2 非公式なコミュニケーション
  17.3.3 公式なコミュニケーション
  17.3.4 内部コミュニケーション
  17.3.5 外部コミュニケーション
 17.4 監査
 17.5 参考文献

18. 経済資本
 18.1 はじめに
 18.2 経済資本の定義
 18.3 経済資本モデル
  18.3.1 内部資本モデル
  18.3.2 汎用的資本モデル
 18.4 経済資本モデルの設計
 18.5 経済資本モデルの運営
 18.6 経済資本の計算
  18.6.1 理論的アプローチ
  18.6.2 実際的アプローチ
 18.7 経済資本とリスクの最適化
  18.7.1 資本収益率
  18.7.2 超過経済収益
  18.7.3 株主価値
 18.8 資本配賦
  18.8.1 分散効果の配賦
  18.8.2 オイラー資本配賦原理
 18.9 参考文献

19. リスクフレームワーク
 19.1 必須リスクフレームワーク
  19.1.1 バーゼル合意
  19.1.2 ソルベンシーII
 19.2 助言リスクフレームワーク
  19.2.1 RAMP
  19.2.2 COSOERM統合フレームワーク
  19.2.3 IRM/AIRMIC/Alarmリスク管理基準
  19.2.4 カナダ財務委員会リスク管理フレームワーク
  19.2.5 オレンジブック
  19.2.6 AS/NZS4360:2004
  19.2.7 ISO31000:2009
 19.3 専用リスクフレームワーク
  19.3.1 フィッチ
  19.3.2 ムーディーズ
  19.3.3 スタンダードアンドプアーズ
 19.4 参考文献

20. ケーススタディー
 20.1 はじめに
 20.2 2008年の世界金融危機
  20.2.1 危機の原因
  20.2.2 危機の進展
  20.2.3 危機からの教訓
 20.3 ベアリングス銀行
  20.3.1 背景
  20.3.2 破綻の進展
  20.3.3 破綻の理由
  20.3.4 破綻の教訓
 20.4 エクイタブル生命
  20.4.1 背景
  20.4.2 破綻の進展
  20.4.3 破綻の理由
  20.4.4 破綻の結果
 20.5 大韓航空
  20.5.1 大韓航空801便
  20.5.2 事故の理由
  20.5.3 事故からの教訓
  20.5.4 金融機関への示唆
 20.6 ロングターム・キャピタル・マネジメント
  20.6.1 背景
  20.6.2 市場のイベント
  20.6.3 LTCMからの教訓
 20.7 バーナード・マドフ
  20.7.1 背景
  20.7.2 詐欺がどのようにして起こったのか
 20.8 ロバート・マクスウェル
  20.8.1 背景
  20.8.2 詐欺はどうやって起こったのか
  20.8.3 詐欺の結果
 20.9 スペースシャトル・チャレンジャー
  20.9.1 背景
  20.9.2 組織の失敗
  20.9.3 金融機関への示唆
 20.10 ハートランド・ペイメント・システムズ
  20.10.1 背景
  20.10.2 情報漏洩の詳細
  20.10.3 ハートランドの情報漏洩への対処
  20.10.4 学ぶべき教訓
  20.10.5 最近の展開
 20.11 キム・フィルビー
 20.12 結論
 20.13 参考文献
21. 問題の解答

執筆者紹介

【著者】ポール・スウィーティング Paul Sweeting
【訳者】松山直樹 明治大学総合数理学部教授

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