BOOK SEARCH
内容紹介
血液は人間の生存にとって不可欠なものであり，古くから研究されてきたが，最近の血液学の進歩には著しいものがある。本書は，分子生物学的な基礎から臨床まで，血液に関する最新の知識を，用語解説という形式をとりながら，ストーリーのある読みものとして，全体像をとらえることができるように配慮してまとめたものである。〔内容〕ヒトと動物の血液の比較／造血の発生／赤血球膜異常症／遺伝子診断の手法／白血球減少症／血球計数と形態検査／血小板と血管内皮／凝固
編集部から
目次
1. 人と動物の血液の比較
2. 瀉血
3. 献血
4. 血液標本染色法
5. 骨髄バンク
6. 白血痛の歴史
7. 古代人の血液疾患
8. 骨髄研究の歴史
9. 溶血性疾患の歴史
10. サラセミアの歴史
11. 血漿研究の歴史
12. 悪性リンパ腫の歴史
13. 輸血の歴史
14. 血液は血管の外ではなぜ固まるのか
15. さらさら血とどろどろ血：その本態は
16. 造血機構
17. 造血の発生
18. 骨髄の構造と機能
19. 造血幹細胞
20. 造血因子とサイトカイン
21. サイトカイン療法
22. 赤血球
23. リンパ球
24. Ｔリンパ球
25. Ｂリンパ球
26. 血漿蛋白
27. γグロブリンの異常
28. 免疫機構
29. リンパ器官
30. 貧血
31. 鉄欠乏性貧血
32. へモグロビン
33. 異常ヘモグロビン症
34. サラセミア
35. 巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
36. 溶血性貧血
37. 自己免疫性溶血貧血
38. 赤血球膜異常症
39. 赤血球酵素異常症
40. 発作性夜間血色素尿症
41. 脾腫と牌機能亢進症
42. リンパ節腫脹とリンパ節生検
43. 再生不良性貧血
44. 赤非球癆
45. 赤血球増加症(多血症)
46. 骨髄異形成症候群
47. 染色体輿常と造血器腫瘍
48. 遺伝子診断の手法
49. 造血器腫瘍の遺伝子診断
50. 癌遺伝子と造血器腫瘍
51. 癌抑制遺伝子と造血器重瘍
52. 細胞周期と造血器腫瘍
53. シグナル伝達
54. 転写因子
55. ケモカイン
56. 主要組織適合抗原
57. アポトーシスと造血器腫瘍
58. Fanconi貧血
59. クローン性とその診断
60. 造血器腫瘍にみられる薬剤耐性
61. インターフェロン
62. 血球貪食症候群
63. 免疫不全症候群
64. 白血球増加と類白血病反応
65. 好酸球増加と特発性好酸球増加症
66. 白血球減少症と無顆粒球症
67. 顆粒球形態とその異常
68. 顆粒球機能とその異常
69. 易感染症と日和見感染症
70. 慢性骨髄増殖性疾患
71. 造血器腫瘍の疫学
72. 造血器睡瘍とFAB分類
73. 造血器腫瘍のWHO分類
74. ウイルスと造血器腫瘍
75. へリコバクターピロリと悪性リンパ腫
76. フィラデルフィア染色体とBCR-ABL融合遺伝子
77. 急性骨髄性白血病
78. 急性リンパ性白血病
79. 憎性骨髄性白血病と類縁疾患
80. 慢性リンパ性白血病
81. へアリー細胞白血病
82. ホジキンリンパ脈
83. 濾胞性リンパ腫
84. マントル細胞リンパ腫
85. MALTリンパ腫
86. びまん性大細胞型Ｂ細胞リンパ腫
87. NK細胞リンパ腫
88. バーキットリンパ腫
89. 皮膚Ｔ細胞リンパ腫
90. 成人Ｔ細胞白血病
91. 悪性リンパ腫の病期分類と予後因子
92. 多発性骨髄腫と類縁疾患
93. マクログロブリン血症
94. 免疫不全に伴うリンパ増殖性疾患
95. 組織球の増殖する疾患
96. 樹状細胞の増殖する疾患
97. 造血細胞移植
98. ミニ移植
99. 移植片対宿主病とGVL効果
100. リンパ球輪注療法
101. 抗体を用いた治療法
102. 造血器腫瘍に対する放射線治療法
103. 多剤併用化学療法
104. 白血病の分化誘導療法
105. 血管新生とサリドマイド
106. 造血器腫瘍の支持療法
107. 輸血
108. 輸血の副作用
109. 血液型
110. 血液疾患と遺伝子治療
111. 分子標的療法
112. チロシンキナーゼ阻害剤
113. 免疫抑制療法
114. 造血器腫瘍の病理診断
115. 血球計数と形態検査
116. 造血器腫瘍の表面マーカー診断
117. 微少残存病変(微量残存腫瘍)
118. 骨髄検査
119. CD34陽牲造血幹細胞の性状とその検査法
120. 造血幹細胞移植後のキメリズムとその評価法
121. DNAチップとその応用
122. P-セレクチン
123. トロンビン受容体
124. 血小板インテグリン
125. 血小板膜糖蛋白質Ib-Ⅸ複合体
126. 血小板コラーゲンレセプター
127. 血小板トロンポキサン受容体
128. 血小板顆粒
129. 血小板シグナル伝達
130. ビタミンK依存性凝固因子
131. 組織因子(CD142)
132. フイブリノゲン
133. 第ⅩⅢ因子
134. プロテインCとプロテインS
135. トロンボモジュリンとプロテインCレセプター
136. アンチトロンビンⅢとへパリンコフアクターⅡ
137. 外因系凝固阻害因子
138. プラスミノゲン
139. プラスミノゲンアクチベーター
140. プラスミノゲンアクチベーターレセプター
141. プラスミノゲンアクチベーターインヒビター
142. プラスミンインヒビター
143. トロンビン活性化線溶阻止因子
144. フイプリン分解産物
145. 血小板と血管内皮細胞
146. 血液凝固と血管内皮細胞
147. アンチトロンビン欠損症
148. 先天性プロテインC欠乏症と先天牲プロテインS欠乏症
149. 高ホモシステイン血症
150. 抗リン脂質抗体症候群
151. 動脈血栓
152. 血小板減少症
153. 血小板機能異常症
154. 血友病
155. フォンウイルブランド病
156. 凝固インヒビター
157. ビタミンK依存性凝固因子欠乏症
158. 線溶異常症
159. 播種性血管内凝固，HELLP症候群，全身性炎症反応症候群
160. 血栓性血小板減少性紫斑病と溶血性尿毒症症候群
161. 動脈硬化と凝固線溶
162. 炎症と凝固線溶因子
163. 悪性腫瘍と凝固線溶因子
164. 抗血小板薬
165. 抗凝固薬
166. 抗線溶薬
167. 凝固因子関連製剤
索 引
執筆者紹介
【編集者】平井久丸，押味和夫，坂田洋一
【執筆者(執筆順)】三浦恭定，代田常道，柴田 昭，東 みゆき，田所憲治，高橋強志，佐藤尚武，檀 和夫，小寺良尚，澤田賢一，小池 正，原野昭雄，高橋益廣，服巻保幸，三輪史朗，金丸昭久，服部 晃，小峰光博，高井和江，八幡義人，酒井 力，七島 勉，品田章二，高木省治郎，齋藤英彦，磯部泰司，青木延雄，寺村正尚，千葉 滋，岸 賢治，須田年生，増田道彦，張ヶ谷健一，大屋敷一馬，辻 浩一郎，三浦偉久男，別所正実，清井 仁，元吉和夫，三谷絹子，木村昭郎，小川誠司，安川正貴，川又紀彦，中尾眞二，小松則夫，横田昇平，平井久丸，河野道生，長澤丘司，徳永勝士，山口素子，樋口香織，押味和夫，杉本耕一，岩月啓氏，山下孝之，田口博國，唐沢正光，新津 望，泉二登志子，張 高明，大西一功，畑 裕之，河 敬世，加藤俊一，中村哲也，笹田昌孝，秋山 暢，森島春雄，宮脇修一，坂巻 尋，安井耕三，山崎宏人，北原光夫，飛内賢正，岡村 孝，笹井啓資，田島和雄，上田孝典，大島年照，木崎昌弘，鈴宮淳司，柿本綱之，青笹克之，吉田 稔，井上徹也，高本 滋，馬場忠雄，津野寛和，丸 義朗，石田 明，栗山一孝，花薗 豊，加納康彦，田内哲三，東條有伸，末永孝生，青木定夫，竹内賢吾，待井隆志，一迫 玲，畠 清彦，直江知樹，神田善伸，内田秀夫，小椋美知則，中塩屋千絵，伊豆津宏二，小林信昌，安藤泰彦，川合陽子，岡本真一郎，矢冨 裕，細川好孝，中川雅夫，半田 誠，辻 肇，丸山征郎，宮田敏行，冨山佳昭，小亀浩市，宮田茂樹，家子正裕，諸井将明，松尾武文，布施一郎，苅尾七臣，鈴木英紀，村田 満，尾崎由基男，西川政勝，森田隆司，吉岡 章，中村 仲，高橋芳右，山角健介，高松純樹，一瀬白帝，白幡 聡，鈴木宏治，坂田洋一，黒澤晋一郎，和田英夫，小嶋哲人，藤村吉博，加藤久雄，居石克夫，浦野哲盟，岡嶋研二，松尾 理，江口 豊，高橋 敬，松原由美子，三室 淳，朝倉英策，廣澤信作，窓岩清治，石井秀美，新井盛夫
