ワクチンの事典

日本ワクチン学会(編)

日本ワクチン学会(編)

定価 13,200 円(本体 12,000 円+税)

A5判/320ページ
刊行日:2004年08月28日
ISBN:978-4-254-30079-6 C3547

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内容紹介

新興・再興感染症の出現・流行をはじめ,さまざまな病気に対する予防・治療の手段として,ワクチンの重要性があらためて認識されている。本書は,様々の疾患の病態を解説したうえで,ワクチンに関する,現時点における最新かつ妥当でスタンダードな考え方を整理して,総論・各論から公衆衛生・法規制まで,包括的に記述した。基礎・臨床の医師,看護師・保健師・検査技師などの医療関係者,および行政関係者などが,正確な理解と明解な指針を得るための必携書。

編集部から

目次

 I. 総論
1. ワクチンの歴史
 1.1 過去のワクチン開発の史実
 1.2 ワクチンにまつわる明暗の史実
2. 予防接種法の概要
 2.1 歴史的発展
 2.2 現行予防接種法
 2.3 予防接種の課題と展望
3. ワクチンの免疫学
 3.1 感染防御の免疫機構
 3.2 予防に最適な免疫の誘導とワクチン
4. 抗体の測定
 4.1 IgG杭体測定法の種類
 4.2 IgG抗体の親和牲
 4.3 厚生労働省感染症流行予測調査事業
 4.4 血清銀行
5. ワクチンの製造と品質保証
 5.1 ワクチンの製造
 5.2 品質保証
  II. 各論
6. 麻疹ワクチン
 6.1 開発の歴史
 6.2 高度弱毒麻疹生ワクチンの開発と品質管理
 6.3 ワクチンの製造行程
 6.4 ワクチンの保存および使用方法
 6.5 高度弱毒麻疹生ワクチンの安全性と有効性
 6.6 現行ワクチンが抱える問題点
7. ポリオワクチン
 7.1 病態
 7.2 疫学
 7.3 ワクチンの種類と性状
8. 風疹ワクチン
 8.1 疫学
 8.2 病態
 8.3 ワクチンの種類と性状:簡単な製造方法
 8.4 接種方法と効果
 8.5 副反応
 8.6 接種不適当者,要注意者
9. 日本脳炎ワクチン
 9.1 病態
 9.2 ワクチンの種類と性状
 9.3 接種方法と効果
 9.4 免疫の持続牲
 9.5 不活化ワクチンの副反応
 9.6 禁忌
 9.7 新しい日本脳炎ワクチンの研究開発
10. ジフテリアトキソイド
 10.1 病態
 10.2 臨昧経過
 10.3 接種方法と効果
 10.4 免疫の持続性
 10.5 副反応
 10.6 禁忌
11. 百日咳ワクチン
 11.1 槻念・定義
 11.2 病因と発症械序
 11.3 症候
 11.4 診断と検査
 11.5 百日咳ワクチン
 11.6 副反応
12. 破傷風トキソイド
 12.1 病態
 12.2 ワクチンの種類と性状
 12.3 接種方法と効果
 12.4 免疫の持続性
 12.5 副反応
 12.6 禁忌
13. BCGワクチン
 13.1 わが国の結核の現況
 13.2 小児結核の特徴
 13.3 診断のための検査
 13.4 結核菌感作の評価
 13.5 BCG接種
 13.6 BCG接種とその問題点
 13.7 BCGに代わる新しい結核ワクチンの開発
14. ムンプス(流行性耳下腺炎)ワクチン
 14.1 ムンプスウイルスの特徴
 14.2 疫学
 14.3 病能
 14.4 臨床症状
 14.5 ムンプスの診断法
 l4.6 ムンプスワクチン
 14.7 ムンプス流行のコントロール
15. 水痘ワクチン
 15.1 病態
 15.2 ワクチンの性状
 15.3 接種方法と効果
 15.4 免疫の持続性
 15.5 副反応
 15.6 禁忌
 15.7 米国における水痘ワクチンの現状
16. インフルエンザワクチン
 16.1 病態
 16.2 ワクチンの種類と性状
 16.3 接種方法と効果
 16.4 免疫の持続性
 16.5 副反応
 16.6 禁忌
17. B型肝炎ワクチン
 17.1 病原ウイルス
 17.2 病態
 17.3 ワクチン
18. A型肝炎ワクチン
 18.1 病態
 18.2 病原ウイルス
 18.3 疫学
 18.4 臨床経過
 18.5 治療
 18.6 予防とワクチンの役割
 18.7 ワクチン適応者
 18.8 ワクチン
 18.9 接種方法
 18.10 効果と免疫の持続性
 18.11 副反応
19. 肺炎球菌ワクチン
 19.1 莢膜抗体の重要性と莢膜ワクチン開発の経緯
 19.2 23価ワクチンの構成とその特性
 19.3 日本における23価ワクチンの開発
 19.4 諸外国の23価ワクチン便用の経緯
 19.5 CDC(ACIP)による勧告と日本の認可状況の差異
 19.6 現行23価ワクチンの効果
 19.7 日本における本ワクチン使用の状況と副作用
 19.8 23価ワクチンとインフルエンザワクチンの併用とその効果
 19.9 接種患者年齢の医師の判断
 19.10 肺炎球菌蛋白結合ワクチン
 19.11 新しい肺炎球菌ワクチン研究の状況
20. ワイル病秋やみ混合ワクチン
 20.1 病態
 20.2 ワクナンの種類と性状
 20.3 接種方法と効果
 20.4 免疫の持続性
 20.5 副反応
 20.6 禁忌
21. コレラワクチン
 21.1 病態
 21.2 ワクチンの種類と性状
 21.3 接種方法と効果
 21.4 免疫の持続性
 21.5 副反応
 21.6 禁忌
 21.7 WHOの方針
22. ペストワクチン
 22.1 ペスト疾患の定義および臨床的特徴
 22.2 疫学
 22.3 ワクチンの種類およびその特徴
 22.4 治療・予防
23. ヘモフィルスインフルエンザb型菌ワクチン
 23.1 概念・定義
 23.2 臨床症状
 23.3 診断と治療
 23.4 Hib感染症の頻度
 23.5 Hibワクチンの開発と効果
 23.6 結合型インフルエンザ菌ワクチン
 23.7 結合型Hibワクチンの使用と効果
 23.8 Hibワクチンの今後
24. 狂犬病ワクチン
 24.1 病態
 24.2 ワクチンの開発と改良
 24.3 現在使用されているワクチンの種類
 24.4 副反応
 24.5 狂犬病暴露後のワクチン接種方法と効果
 24.6 狂犬病暴露前免疫
 24.7 禁忌
25. 腸チフスワクチン
 25.1 病態
 25.2 ワクチンの種類と性状
 25.3 腸チフスワクチンに関するWHOの意見
26. 黄熟ワクチン
 26.1 病態
 26.2 ワクチンの種類と件状
 26.3 接種方法と効果
 26.4 副反応
 26.5 禁忌
27. 今後関発,改良されるべきワクチン
 27.1 今までのワクチン
 27.2 現行ワクチンの改良
 27.3 将来のワクチン
 27.4 ワクチン接種の問題点
  III. 公衆衛生と法的規制
28. 日本の公衆衛生事情
 28.1 公衆衛生の変遷
 28.2 感染症への取り組み
 28.3 予防接種法の変遷
29. 発展途上国における予防接種計画
 29.1 世界の予防接種の現状
 29.2 発展途上国における取り組み
 29,3 効果的な予防接種計画方法と,それに関わるWHOのガイドラインと勧奨
30. ワクチンの費用対効果分析
 30.1 費用対効果分折の分類と評価基準
 30.2 予防接種の費用対効果分析
31. 労働衛生分野における予防接種
 31.1 国内の各職種における感染症のリスクと予防接種
 31.2 海外派遣者における感染症のリスクと予防接種
索 引

執筆者紹介

【編集】日本ワクチン学会
【執筆者(執筆順)】大谷 明,岡田晴恵,中谷比呂樹,田代眞人,矢田純一,下池貴志,井上 栄,戸塚敦子,相澤主税,松本慶蔵,堀内 清,小泉信夫,橋爪 壮,渡邉治雄,多屋馨子,荒川英二,新井 智,塚野尋子,高見沢昭久,神谷 齊,箕原 豊,高山直秀,加藤達夫,岡部健二,中島夏樹,白木公康,徳竹忠臣,山西弘一,横田俊平,鈴木 宏,庵原俊昭,谷口清州,須賀定雄,大日康史,吉川哲史,濱田篤郎,浅野喜造

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