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現代医学と社会 ―医学概論講義―
森本 兼曩(監修)
内容紹介
阪大で開講している人気講義「医学概論」のライブ版。その道の第一人者の“感激と情熱”を肉声で。〔演者〕森本兼曩・河合隼雄・松澤佑次・古川俊之・福井次矢・柏木哲夫・大井玄・原田正純・小泉明・西村周三・武井秀夫・村岡潔・中川米造の13氏
編集部から
最終章「医療とは何か」は、中川米造先生の“白鳥の歌”です。71歳で癌の転移が発見されてからの講演をテープ起こししたもので、ご子息の中川晶先生に補足、加筆していただき、ご了解の上、掲載しました。<医学は人間学なのだ>と社会医学者は訴えます。
“医学部の基礎講義は砂を噛むような日々でした”(古川俊之先生)といった本音の数々が巻末の<講師プロフィール>に収載されていて、これも必見。
目次
[総 論]
医学医療の目指すもの―21世紀の健康医学 (森本兼曩)
[特別寄稿]
1. ライフサイクルの意味するもの (河合隼雄)
[各 論]
2. 南方熊楠が残した21世紀の日本へのメッセージ (松澤佑次)
3. 寿命の科学 (古川俊之)
4. evidence-based medicine(EBM) (福井次矢)
5. 現代医療とターミナルケア (柏木哲夫)
6. 終末期医療における「つながり」―痴呆老人を例として (大井玄)
7. 「水俣病の医学」が教えるもの (原田正純)
8. 産業医学論 (小泉明)
9. 医療経済論 (西村周三)
10. 医療行為論 (武井秀夫)
11. 医療倫理学:患者-医療者のよりよき関係を求めて (村岡潔)
12. 医療とは何か (中川米造)
編者あとがき
過去の医療から未来の医療へ
索 引
講師プロフィール