古生物の科学 2 古生物の形態と解析 (普及版)

棚部 一成森 啓(編)

棚部 一成森 啓(編)

定価 10,780 円(本体 9,800 円+税)

B5判/232ページ
刊行日:2011年07月20日
ISBN:978-4-254-16822-8 C3344

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内容紹介

化石の形態の計測とその解析から,生物の進化や形態形成等を読み解く方法を紹介。〔内容〕相同性とは何か/形態進化の発生的側面/形態測定学/成長の規則と形の形成/構成形態学/理論形態学/バイオメカニクス/時間を担う形態

編集部から

目次

1. 相同性とは何か―発生と進化とを結びつける形態学的認識―
 1.1 はじめに
 1.2 相同性とは
 1.3 発生学と系統学
 1.4 反復という思想
 1.5 ヘテロクロニー,ヘテロトピー,潜在的相同性
 1.6 ファイロタイプ、モルフォタイプ
 1.7 発生拘束としての相同性
 1.8 咽頭胚
 1.9 系統進化と相同性
 1.10 結論
2. 形態進化の発生的側面
 2.1 はじめに
 2.2 形態進化をめぐるかつての論争
 2.3 ボディプランの発生過程
 2.4 形態形成遺伝子の進化的保守性
 2.5 大進化をもたらす突然変異
 2.6 発生的制約
 2.7 おわりに
3. 形態測定学
 3.1 かたちを測ること
 3.2 かたちの統計学的側面:比変量を例として
 3.3 現代の形態測定学:D'Arcy Thompsonからの系譜
 3.4 相対成長理論:サイズとシェイプ
 3.5 形状座標の多変量統計学:円形正規分布モデル
 3.6 薄板スプライン関数に基づく変形と変異の解析
 3.7 接線・勾配・輪郭素:標識点情報への輪郭情報の付与
 3.8 適用例,残された問題,そして将来への展望
 3.9 インターネット資源の活用
4. 成長の規則とかたちの形成
 4.1 はじめに
 4.2 成長とかたち
 4.3 パターンの生成
 4.4 おわりに
5. 構成形態学
 5.1 構成形態学とは
 5.2 構成形態学の方法
 5.3 ポスト構成形態学
 5.4 まとめ
6. 理論形態学の方法
 6.1 理論形態学とは
 6.2 機能的,適応的要因の解明
 6.3 かたちとかたちづくりの近似
 6.4 理論形態学の着想
 6.5 おわりに
7. バイオメカニクス
 7.1 はじめに
 7.2 流水中の物体の特性に関する一般的法則
 7.3 アンモノイド類の殻形態と遊泳性能
 7.4 遊泳するイタヤガイ科二枚貝類の殻の翼性能
 7.5 あとがき
8. 時間を担う形態―生命基礎論序説―
 8.1 はじめに
 8.2 記載的形態モデル:問題の整理
 8.3 力学系モデル:細胞レベルの相互作用
 8.4 生物にとっての文脈:逆理・不動点・“切り閉じる”
 8.5 文脈との相互作用モデル
 8.6 むすびにかえて:「意味」は誰のものか
9. 索 引

執筆者紹介

【編集者】棚部一成,森 啓
【執筆者】生形貴男,岡本 隆,郡司ペギオ幸夫,倉谷 滋,関 勝仁,棚部一成,三中信宏,森田利仁

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