確率工学シリーズ 4 投資戦略の数理モデル ―リアルオプションの基礎と理論―

後藤 允(著)

後藤 允(著)

定価 4,070 円(本体 3,700 円+税)

A5判/216ページ
刊行日:2020年07月01日
ISBN:978-4-254-27574-2 C3358

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内容紹介

初学者が単純なモデルを一冊で完璧に理解することを目指す入門書。演習問題・解答付で最初の一冊に最適。〔内容〕離散モデル[リアルオプション,設備投資,研究開発投資,資金調達]/連続モデル[リアルオプション,設備投資]/他。

編集部から

【書評】
日本リアルオプション学会機関誌「リアルオプションと戦略」第11巻第2号 (2020) にて書評をいただきました。
https://doi.org/10.12949/cjaros.11.2_59

【解説動画】
日本リアルオプション学会 第15回研究発表大会(2020年11月)にて著者がチュートリアルとして本書の第1章を解説しました。
http://www.realopn.jp/S5_menu.html#2

目次

1. リアルオプションの離散モデル
 1.1 リアルオプションとは
  1.1.1 正味現在価値法
  1.1.2 割引率
  1.1.3 二項モデル
 1.2 リアルオプションの評価モデル
  1.2.1 1期間モデル
  1.2.2 割引率と期待成長率
  1.2.3 閾値の分析
  1.2.4 数値例
 1.3 2期間モデル
 1.4 金融オプションとの違い
 1.5 演習問題

2. 設備投資の離散モデル
 2.1 実行中のプロジェクトへの投資
  2.1.1 利益とプロジェクト価値
  2.1.2 利益と投資戦略
  2.1.3 割引率と期待成長率
 2.2 拡大オプション
 2.3 撤退オプション
 2.4 拡大と撤退の複合オプション
 2.5 演習問題

3. 研究開発投資の離散モデル
 3.1 失敗リスク
  3.1.1 ディシジョンツリー・アナリシス
  3.1.2 合成ディシジョンツリー
 3.2 多段階投資
  3.2.1 新薬開発投資
  3.2.2 多段階投資オプション
 3.3 学習オプション
 3.4 演習問題

4. 資金調達の離散モデル
 4.1 MM定理
  4.1.1 株主と債権者
  4.1.2 負債のない企業の価値
  4.1.3 負債のある企業の価値
  4.1.4 倒産がある場合
 4.2 倒産コストと法人税の分析
  4.2.1 倒産コスト
  4.2.2 法人税
  4.2.3 期待倒産コストと節税効果の分析
 4.3 多期間モデルへの拡張
  4.3.1 最適資本構成
  4.3.2 株主の最適倒産
 4.4 演習問題

5. リアルオプションの連続モデル
 5.1 離散モデルから連続モデルへ
  5.1.1 幾何ブラウン運動
  5.1.2 伊藤の公式
  5.1.3 常微分方程式
 5.2 リアルオプションの評価モデル
  5.2.1 連続モデル
  5.2.2 計画期間の問題
  5.2.3 割引率と期待成長率
  5.2.4 閾値の分析
  5.2.5 数値例
 5.3 演習問題

6. 設備投資の連続モデル
 6.1 実行中のプロジェクトへの投資
  6.1.1 利益とプロジェクト価値
  6.1.2 利益と投資戦略
 6.2 拡大オプション
 6.3 撤退オプション
 6.4 拡大と撤退の複合オプション
 6.5 演習問題

7. 連続モデルの厳密な解法
 7.1 数学的準備
 7.2 最適停止問題としてのリアルオプション
  7.2.1 ベルマンの最適性原理
  7.2.2 最適停止問題
 7.3 設備投資問題への応用
 7.4 演習問題

A. 数学的補遺
 A.1 等比級数
 A.2 テーラー展開
 A.3 連鎖律
 A.4 ガウス積分
 A.5 ディンキンの公式
 A.6 補分布関数
 A.7 ディシジョンツリー・アナリシス

参考文献
演習問題解答

執筆者紹介

【編集】
木村 俊一

【著者】
後藤 允(北海道大学)

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