ⓔコラム11-5-5 胃管,イレウス管

 腸閉塞に対し保存的治療を選択する場合は,胃腸管減圧のために胃管あるいはイレウス管を挿入する.これらを用いて消化管を減圧することで,嘔吐を抑制し腹痛を改善させ,閉塞部位の同定や,薬剤の経路としても利用可能である.胃管は,透視下の導入が必要なイレウス管に比べ使用が簡便であるため初期治療に用いられる.しかし,胃管だけで効果が不十分な場合は,イレウス管に変更し減圧を試みることが多い.

 イレウス管は,胃管よりチューブが長いため小腸からより減圧ができるが,挿入時の難度や患者の苦痛が大きい.近年は,内視鏡補助下に短時間で,より少ない苦痛での挿入が可能になった.

〔阿河杏介・掛地吉弘〕

■文献

  1. 菅野良秀,平澤 大,他:経鼻内視鏡補助下イレウスチューブ挿入法.Gastroenterol Endosc, 2010; 52: 1572–1579.

  2. 三毛牧夫:腸閉塞症.メジカルビュー,2017.