ⓔコラム12-14-1 TNM分類とBCLCステージングシステム

 TNM分類は肝癌取扱い規約に定められた病期分類の指標である.T因子は肝内病変の評価が不可能のTX,肝内病変が明らかでないT0,腫瘍個数・腫瘍径・脈管侵襲の3項目により規定されるT1~T4,N因子はリンパ節因子を認めないN0と認めるN1,M因子は遠隔転移を認めないM0と認めるM1で示され,T因子,N因子,M因子のうち最も高い数値に相当するStageに分類される.BCLCステージングシステムは,performance status,Child–Pugh class,腫瘍個数と腫瘍サイズ,脈管浸潤や遠隔転移の有無によりStage分類され,治療方針の決定につながる.その他,Okuda分類 (腫瘍サイズ,腹水,アルブミン値,ビリルビン値) やCLIPスコア (Child–Pugh分類,腫瘍形態,AFP値,門脈腫瘍栓),JISスコア (TNM分類,Child–Pugh分類),modified JISスコア (TNM分類,肝障害度),Tokyoスコア (アルブミン値,ビリルビン値,腫瘍サイズ,腫瘍個数) など,肝細胞癌の進行度と肝予備能を組み合わせた肝癌の統合ステージングシステムがある.

〔阪森亮太郎・竹原徹郎〕