ⓔコラム12-14-2 肝細胞癌サーベイランスのための定期的スクリーニング検査

 肝細胞癌のサーベイランスは肝発癌の危険因子を有する患者を対象に行われる.肝細胞癌の高危険群とされるB型慢性肝炎,C型慢性肝炎,肝硬変患者,超高危険群とされるB型肝硬変,C型肝硬変患者が,サーベイランスのための定期的スクリーニング検査の対象となる.高危険群に対しては6カ月に1回の超音波検査,超高危険群に対しては3~4カ月に1回の超音波検査を行う.超音波検査で結節性病変が指摘された場合,dynamic CT,dynamic MRI,Gd–EOB–DTPA造影MRIのいずれかを撮影し,鑑別診断を行う.また高危険群では6カ月に1回,超高危険群では3~4カ月に1回,腫瘍マーカー (AFP,AFP–L3分画およびPIVKA–II) を測定することが推奨される.検査間隔は,年齢,性別,糖尿病やBMI,血小板数などの危険因子を踏まえ決定する.ウイルス性肝疾患においてはウイルス抑制やウイルス排除により発癌率の低下が期待されるが,肝発癌リスクは完全には消失しないため,サーベイランスの継続が必要である.

〔阪森亮太郎・竹原徹郎〕