ⓔコラム13-35-6 アトピー性皮膚炎の診断と鑑別疾患

 アトピー性皮膚炎は,大きくは湿疹・皮膚炎群に含まれる慢性に経過する一型である.逆に,慢性に経過し,強いかゆみを伴う皮膚炎の多くはアトピー性皮膚炎といってよいが,皮膚悪性リンパ腫 (菌状息肉腫,Sézary症候群),疥癬,Netherton症候群はときとして専門医にも鑑別が難しく,さらにアトピー性皮膚炎とは治療法が異なる.そのため,標準的な外用治療に抵抗する難治例では専門医による診断の確認は大切である.疥癬は,高齢者を収容する療養施設で散発的に集団発症するが,乳児にも発症する (ⓔ図13-35-4).

〔秀 道広〕