ⓔコラム17-10-26 Schnitzler症候群

 Schnitzler症候群は,1974年にSchnitzlerらによって提唱された自己炎症性疾患の1亜型であり,慢性蕁麻疹とおもにIgM–κ型のM蛋白血症を呈するまれな疾患で,その多くの症例で発熱や骨髄炎などの症候を伴う.症状はクリオピリン関連周期熱症候群 (cryopyrin–associated periodic syndrome: CAPS) に類似している.本疾患とM蛋白の関係についてはいまだわかっていないことが多いが,Schnitzler症候群の臨床症状から数年後にM蛋白が出現してくる症例があること,IL–6がBリンパ球,形質細胞の増殖にかかわっていることから,M蛋白は全身炎症に続発した現象と考えられている.治療にはNSAIDs,コルヒチン,抗ヒスタミン薬,高用量ステロイドなどが使用されるが,最も期待できる薬剤はアナキンラやカナキヌマブなどのIL–1阻害薬である.またSchnitzler症候群の多くの患者で血清IL–6が高値であることから抗IL–6抗体であるトシリズマブの有効性も示されている.

〔半田 寛〕