ⓔコラム18-4-5 小さなnotch

 皮質成分N20に重なるように小さなnotchを認めることがあり,これは600 Hz前後の高周波振動で感覚皮質内のGABA抑制性介在ニューロンの活動を現しているとされ,注目されている.Parkinson病,ミオクローヌスてんかんなどの疾患で増大 (図1) し,片頭痛患者で減弱する1)

図1 健常人 (A),Parkinson病患者 (B),ミオクローヌスてんかん患者 (C) の体性感覚誘発電位波形. 誘導は手感覚野 (C3の2 cm後方)–Fz.左列が通常の方法で記録した波形で,大脳皮質成分N20を認める.正常では小さなnotchを認めるのみだが,B,Cでは大きめのnotchを認める.500~1000 Hzでデジタルフィルターをかける (N20のようなゆるやかな波の成分を除く) と右列のようになる.2疾患の患者では,高周波振動が健常人の2倍以上の振幅になっている.

〔望月仁志〕

■文献

  1. Mochizuki H, Ugawa Y: High–frequency oscillations in somatosensory system. Clin EEG Neurosci, 2005; 36: 278–284.