ⓔコラム18-6-8 鑑別診断 (表18-6-5,表1)1)

 舞踏運動をきたす疾患が鑑別診断に挙げられる.舞踏運動の原因として脳血管障害,他の神経変性疾患,脳腫瘍,感染症,内分泌代謝疾患,妊娠性舞踏病,顔面舌ジスキネジア,中毒性物質や薬剤誘発性によるもの,電解質異常によるものなどがある.遺伝性神経変性疾患として,舞踏運動を呈するHuntington病やSCA17,舞踏アテトーゼ運動を呈する歯状核赤核淡蒼球Luys体萎縮症 (Dentatorubral–Pallidoluysian Atrophy: DRPLA),神経有棘赤血球症として,McLeod症候群,無β–リポ蛋白血症が考えられる.Huntington病やSCA17,DRPLAは遺伝子診断,McLeod症候群は血液型物質Kell抗原が著減しており,無β–リポ蛋白血症はβ–リポ蛋白の測定を行うことにより鑑別が可能である.

表1 有棘赤血球舞踏病の鑑別疾患 (厚生労働省難病情報センター特定疾患情報 診断・治療指針 (医療従事者向け) 神経有棘赤血球症.http://www.nanbyou.or.jp/entry/4052).

〔中村雅之〕

■文献

  1. 厚生労働省難病情報センター特定疾患情報 診断・治療指針 (医療従事者向け) 神経有棘赤血球症.http://www.nanbyou.or.jp/entry/4052