ⓔコラム3-5-2 在宅医療に向けた環境整備

 在宅医療を含め,在宅での療養を実践するには,さまざまな職種,サービスの導入が必要であり,事前の調整や整備が必要である.例えば,はじめて在宅医療を導入する場合には,要介護認定を受け,介護支援専門員を決め,訪問診療医や訪問看護師を決定し,患者本人,家族と十分相談し,介護サービスの選択・導入の準備があらかじめ必要である.そのため,例えば急性期病院に高齢者が入院した場合には,入院した時点で退院後に在宅医療の導入が必要と予測される場合は,なるべく早くそれらの準備にとりかかる必要がある.その意味で急性期病院の役割は高齢者の急性期疾患を治療すれば終了するわけではなく,切れ目のない医療が提供できるように次の療養場所の準備をして退院させるという役割も重要である.

〔葛󠄀谷雅文〕