ⓔコラム5-17-2 リンパ節生検

 診断のためにリンパ節の一部ないし全体を摘出し,組織診断を行うことをリンパ節生検とよぶ.悪性リンパ腫を疑った場合,リンパ節1個を丸ごと摘出する切除生検 (excisional biopsy) が必須である.針生検 (needle biopsy) では,リンパ節の構造全体を把握することができないため悪性リンパ腫の診断には適さない.摘出したリンパ節は,一部をホルマリン固定して免疫染色を含めた病理組織検査を行う.一部は,生のまま (ホルマリン固定せず) 細切して細胞浮遊液を作成し,フローサイトメトリー法による表面抗原解析を行うほか,染色体分析や遺伝子解析などを行う.

 一方,固形がんのリンパ節転移の診断においては,リンパ節に本来存在しないがん細胞を検出できれば診断が確定するので,リンパ節全体の構造を把握する必要がない.すなわち,針生検でも診断することが可能である.

〔須永眞司〕