ⓔコラム6-1-5 抗HBV薬

 抗HBV薬として,核酸アナログ (アデホビル,ラミブジン,エンテカビル,テノホビル) またはペグインターフェロン (Peg–IFN) が用いられる.治療適応はALT値,HBV DNA量,年齢,肝硬変の有無などに基づき判断される.なかでもウイルス活性が高く,耐性が獲得されにくいエンテカビルまたはテノホビルが初回治療薬として好まれる.これらの核酸アナログはいずれも抗HIV活性を示す.そのため,慢性B型肝炎に対して核酸アナログを開始する際には,またHIV感染症の高リスク者 (不特定多数や男性間での性交渉者,違法薬物使用者など) は治療中も定期的に,HIV感染症のスクリーニングをすべきである.単独使用はHIVのラミブジン耐性を引き起こす.

〔畠山修司〕