ⓔコラム7-3-13 サルモネラ感染症の治療

 特に東南アジアではサルモネラ属菌に対するキノロン系薬およびマクロライド系薬に対する耐性率が上昇傾向である.したがって,感受性検査が判明していない経験的治療において,特に菌血症などの重症例ではセフトリアキソンなどの第3世代セファロスポリン系薬が第一選択薬となる.薬剤感受性が判明すれば,ほかの抗菌薬も代替薬として使用可能である.ただし第1および第2世代セファロスポリン系薬やセファマイシン系薬,アミノグリコシド系薬は薬剤感受性検査で感性を示すことがあるが,臨床的には無効なので注意する.

 治療期間は,胃腸炎の場合は3~7日間,菌血症の場合は10~14日間,骨髄炎や心内膜炎などではさらに長期間となる.

〔笠原 敬〕