ⓔコラム7-3-4 β-ラクタム系薬剤耐性

 インフルエンザ菌の抗菌薬耐性の主体は,β–ラクタム系薬剤耐性であり,耐性機序により以下の3つに分類される.1つめは薬剤不活化酵素であるβ–ラクタマーゼ産生によるβ–ラクタマーゼ産生アンピシリン耐性 (BLPAR),2つめはペニシリン結合蛋白 (PBP) の変異が主体であるβ–ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性 (BLNAR) である.3つめはβ–ラクタマーゼを産生し,かつPBPに変異をきたした,β–ラクタマーゼ産生クラブラン酸アモキシシリン耐性 (BLPACR) である.日本では,BLNARの分離率が高い1,2)

〔石和田稔彦〕

■文献

  1. 石和田稔彦:特集 今知っておきたい,感染症診療最新の動向 β-ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌 (BLNAR).診断と治療,2016; 104: 689–694.

  2. 渡辺 彰,岩田 敏,他:委員会報告 小児感染症分離株における感受性サーベイランス.感染症誌,2018; 92: 339–346.