ⓔコラム8-7-7 QTディスパージョン

 心電図におけるQT間隔のバラツキの程度を示すもので,12誘導心電図の最長QT間隔と最短QT間隔の差と定義される.心室頻拍や心室細動などの不整脈との関連が示唆されてきたが,心筋虚血がQTディスパージョンに影響を与えるとの報告もある.Osadaらは,川崎病既往患者における冠動脈病変検出に対する有用性を検討し,QTディスパージョン60 msec以上が冠動脈病変 (8 mmをこえる冠動脈瘤または多発性小〜中等度冠動脈瘤) の検出に対して感度100%,特異度92%であったと報告している1)

〔小林欣夫〕

■文献

  1. Osada M, Tanaka Y, et al: Coronary arterial involvement and QT dispersion in Kawasaki disease. Am J Cardiol, 1999; 84: 466–468.