ⓔノート10-9-1 肺囊胞形成の機序

 肺囊胞形成には,いくつかの機序が提案されており,一様ではないと考えられている.気道中枢部位のチェックバルブ閉塞機構によるその末梢気道の過膨張は,肺囊胞形成に至る最も広く知られた機序であり,濾胞性細気管支炎,転移性新生物,気腫,リンパ脈管筋腫症 (lymphangioleiomyomatosis, lymphangiomyomatosis: LAM),肺Langerhans組織球症などの疾患に関連している.その他に肺組織の虚血やマトリックスメタロプロテイナーゼ (matrix metaloproteinase: MMP) などによる肺組織のリモデリングなどの分子機構も存在することが示されている.

〔柴田陽光〕