ⓔノート10-9-8 CFTRの立体構造

 CFTRの立体構造は5つの機能的ドメイン;①2つの大きな膜貫通グループ (membrane spaning domain: MSD),②2つのATP結合部位 (nucleotid binding domain: NBD),③調節ドメイン (regulatory domain: RD,protein kinase Aによるリン酸化を受ける部分) から構成される.2つのMSDは,それぞれ6つの膜貫通領域から構成され,各MSDには,NBDがそれぞれ連結し,2組のMSD–NBDのペアをRDが連結しチャネルを形成している (ⓔ図10-9-8).CFTRは,RDがリン酸化された状態で各NBDにATPが結合するとNBD 2量体化に伴いチャネルゲートが開口し,NBDに結合したATPの加水分解によりNBDが解離しチャネルゲートは閉じるという機構によりクロールイオンチャネルとして働いている.

〔瀬戸口靖弘〕