ⓔノート14-4-3 ポドサイトの障害

 ポドサイトの障害が持続すると,アポトーシスなどによりGBMからの剝離・脱落が起こる.基本的にポドサイトは分裂しない終末分化細胞であることから,ポドサイトが脱落して,むき出しとなったGBMは,隣のポドサイトの肥大や細胞移動により代償性に覆われる.しかし,脱落したポドサイトが増加すると,代償できなくなり,GBMにBowman囊上皮細胞が癒着し,分節性糸球体硬化の起点となる.さらに基質が増加することにより毛細血管の閉塞が起こり,糸球体硬化がさらに進む1).残存糸球体は過剰濾過になり糸球体内圧が上昇し,糸球体硬化が加速し悪循環に陥る.

〔猪阪善隆〕

■文献

  1. D’Agati VD, Kaskel FJ, et al: Focal segmental glomerulosclerosis. N Engl J Med, 2011; 365: 2398–2411.