ⓔノート15-10-6 RET蛋白

 RETはチロシンキナーゼドメインを有する1回膜貫通型受容体蛋白で,増殖因子であるGDNF (glial cell line–derived neurotrophic factor) ファミリーをリガンドとするが,GDNFはRETに直接結合はせず,アンカー蛋白であるGFRα1 (GDNF family receptor α1) を必要とする.二量体を形成したGDNFがGFRα1を介してRETに結合することにより,RETのチロシンキナーゼが活性化し,下流へシグナルが伝達される.

〔櫻井晃洋〕