ⓔノート2-1-54 災害関連死の定義

 わが国においては,東日本大震災発生後,復興庁が「当該災害による負傷の悪化又は避難生活等における身体的負担による疾病により死亡し,災害弔慰金の支給等に関する法律」に基づき災害が原因で死亡したものと認められたものと定義している.災害死には直接死と間接死があるが,災害間接死のなかで災害弔慰金の支給対象となった場合を指す.災害関連死の申請は遺族が行い地方自治体により審査される.災害関連死の原因例としては,避難中の疲労による心疾患,避難所における肺炎,車中泊による静脈血栓塞栓症の疑い,地震のショックによる心筋梗塞などがある.

〔小井土雄一〕