ⓔノート8-2-2 β受容体とその遮断薬

 心不全ではβ1受容体の過剰な活性化を避けるため,受容体発現量がダウンレギュレーションしていると考えられている.心不全治療に際して,以前はβ遮断薬はその陰性変力作用のために禁忌であったが,パラダイムシフトが生じ,過剰なβ受容体刺激を抑制することでダウンレギュレーションを抑え,効率的な交感神経活性を引き出せることが明らかとなった.現在ではβ遮断薬は心不全治療の第一選択薬の1つとなっている.しかし,その投与方法に関しては注意が必要であり,ごく少量から慎重に漸増していく必要がある.

〔吉村道博〕