ⓔ図11-1-2 代表的なIEEの実際 A~C:上部消化管電子内視鏡 (富士フイルムEG–L600WR7,先端径9.2 mm,レーザー光源,同時方式,原色カラーフィルター),2020年撮影.A;食道下部の通常観察,B;LCIを併用した食道胃接合部の近接観察,C;Bと同部位のBLIによる近接観察.拡大内視鏡でなくても食道胃接合部に近接してLCIやBLIを併用することにより,short segment Barrett epithelium (SSBE) の血管構造を観察することができる. D~F:上部消化管電子内視鏡 (オリンパスGIF–H290,先端径8.9 mm,キセノン光源,面順次方式),2020年撮影.D;胃体上部から胃内を見下ろした通常観察,E;胃体上部前壁に認めた隆起性病変の近接観察,F;Eと同部位のNBIによる近接観察.拡大内視鏡でなくても隆起性病変に近接して表面構造の観察が可能である,NBIを併用すると腺窩上皮表面の腺窩の構造 (ピットパターン) が明瞭になって,粘膜下腫瘍と診断できる.生検鉗子を用いて圧排することなどにより,消化管間質腫瘍 (gastrointestinal stromal tumor: GIST) が疑われた.
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