ⓔ図17-3-5 鉄調節蛋白質による細胞内鉄代謝の転写後調節機構 各々の細胞では,細胞内鉄濃度や酸化ストレス状態に応じて,細胞への取り込み,排出,貯蔵に関連する蛋白質の転写調節を行う鉄調節蛋白質 (iron regulatory protein: IRP) が存在する.IRPはトランスフェリン受容体,2価金属トランスポーター1 (divalent metal transporter 1: DMT1) mRNAの3́ 側の非翻訳領域に結合して転写の阻害,フェリチンmRNAの5́ 側の非翻訳領域にある鉄反応エレメントに結合して転写の亢進をきたす.IRPは鉄–硫黄クラスターを有する蛋白質で,細胞内鉄が豊富に存在する.細胞内の鉄が十分ある場合にはアコニターゼとして,鉄が欠乏した場合にはIRPとして機能する.
[拡大]