ⓔ図18-4-12 脱髄疾患での複合筋活動電位 (木村 淳,幸原伸夫:神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために,医学書院,2003) 髄鞘の障害により,軽度な場合は障害部での伝導遅延を生じ,高度の場合には伝導不能となる.また個々の神経の伝導時間のばらつきも大きくなる (時間的分散の増大).この結果,これらの総和としての複合筋活動電位の潜時は遅延し,持続が長くなり波形は乱れる.障害が強いと振幅も低下する.また刺激閾値も上昇し,最大上刺激が困難な場合もある.
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