ⓔ図18-4-13 神経筋接合部での情報伝達 神経末端に活動電位が達すると電位依存性のカルシウムイオン (Ca2+) チャネルからCa2+ が神経末端の細胞内に流入し,これが引き金となりシナプス小胞からのアセチルコリン分子 (ACh) の放出が一斉に生じる.このアセチルコリンが筋膜側の受容体 (AChR) と結合すると,受容体から陽イオンが流入し周囲の膜は脱分極する (終板電位EPP).この脱分極が閾値をこえるとナトリウムイオン (Na+) チャネルが開口し,筋線維に活動電位が発生し,筋線維の収縮が始まる.結合後のAChはアセチルコリンエステラーゼで分解される (AChE).シナプス小胞からのアセチルコリン放出が減少したり,受容体の数や感受性が減少すると神経筋伝達は不安定となる.
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