ⓔ図18-6-8 多系統萎縮症 (MSA–CおよびMSA–P) における頭部MRIの特徴 診断時に小脳性運動失調が前景に立った多系統萎縮症 (MSA–C) とParkinson症状が前景に立った多系統萎縮症 (MSA–P) の頭部MRI画像を示す.AのMSA–C患者 (62歳発症) では明らかな橋萎縮および小脳萎縮の進行を認める.4年経過後のT2強調画像水平断では中小脳脚の萎縮と中小脳脚の高信号域 (MCPサイン) および橋底部における十字徴候 (hot cross bunサイン,白矢印) を認める.T1強調画像矢状断では,橋底部の萎縮 (白矢印) は特に下方に強く認める.BのMSA–P患者 (61歳発症) ではT2*強調画像水平断で右側優位の被殻背外側から外縁の低信号域を認め,3年経過後に明らかに進行し,左側の低信号域化も目立っている (白矢印).また,橋萎縮および小脳萎縮も軽度に進行している.臨床的には左上下肢優位のParkinson症状で発症し,その後右上下肢にも進展した.
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