ⓔ図8-6-3 単形性持続性心室頻拍におけるリエントリー回路の回旋パターン A:不整脈原性右室心筋症にて記録された心室頻拍時の12誘導心電図 (左) と頻拍中に記録された心室の伝導パターンを示す.心電図では自然停止しない持続性心室頻拍を示し,発生機序としてリエントリーが示唆される. B:3Dマッピングシステムを用いて心室頻拍中に描かれた伝導パターン.右室下壁自由壁に灰色で示す2つの瘢痕が存在し,その間に存在する心筋を中心にして,赤→黄→緑→青の順で8の字型に回旋する経路 (赤い曲線で示す回路) が再現されている.瘢痕の間にはさまれた心筋にリエントリーの温床となる伝導遅延部位が存在している.このように頻拍回路が一定のパターンをとると,心室頻拍は単形性を示す.
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