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内容紹介
ちぶさ,にゅうぼう,ちち,おっぱい等,様々な呼び名のある乳房。その仕組みから発育,思春期の悩み,乳がんと再建,整形,母乳栄養や授乳,言葉の成り立ちまで。思春期の子を持つ親から妊婦,産科婦人科,保健担当者必読の書。
編集部から
○本書見返しには,ワコールのピンクリボン活動の乳がんセルフチェックのイラストが掲載されています。同活動のサイトもぜひご覧ください。
○本書の刊行を記念しまして,編集の
「乳房文化研究会」により記念研究会が,
2017年6月に開催されました。
詳細は同研究会のサイトをご覧ください。
目次
序章―からだとこころの間の乳房 田代眞一
第1部 しくみ―成熟する乳房
1章 ヒトの乳房はなぜ進化したか 長谷川眞理子
2章 成長と加齢による体型変化 山本智子・岸本泰蔵
コラム1:少女がいだくバストの変化への不安 小林知美
3章 思春期のからだと乳房発達 小澤一史
4章 乳房の表面・内部構造・乳腺 河田光博
5章 乳房とそれを支える構造 山口久美子
第2部 医 療―よみがえる乳房
6章 変わる乳がん治療 李 哲柱
7章 乳がんにおける乳房再建 高柳 進
8章 乳房の感覚 矢野健二
9章 乳房と美容整形―患者の声から― 川添裕子
コラム2:日本語「乳」(チチ)および関連する言葉のルーツ 崎山 理
第3部 授 乳―いのちを育む乳房
10章 赤ちゃんがお乳を吸うと,母親になにが起きるか 樋口 隆
11章 母乳の医学 平山宗宏
12章 母子栄養学から見た母乳哺育 成田宏史・廣瀬潤子
13章 母乳栄養・離乳の正しい理解 水野清子
14章 愛はおっぱいから―育児の原点としての授乳の生理 橋本武夫
コラム3:私の最初の他者との出会い―母の乳房についての現象学的覚書 小川 侃
終章 乳房にこころはあるか 北山晴一
執筆者紹介
○乳房文化研究会
女性の「からだ」と「こころ」をとりまくテーマを多角的に取り上げ研究する会。医学,生物学,文化人類学,心理学,被服造形学,芸術など,関連する分野で活躍する専門家が集まり,各分野からの提案や境界領域の問題について情報交換を行っている。1991年に「からだ文化研究会」として活動を開始した。
○編者紹介
北山晴一(きたやま・せいいち)[責任編集]
立教大学名誉教授。専門は社会学。
山口久美子(やまぐち・くみこ)
東京医科歯科大学統合教育機構講師。
専門は解剖学。
田代眞一(たしろ・しんいち)
病態科学研究所所長,国際アロマセラピー研究所所長。
専門は病態科学。