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内容紹介
80あまりの劣化した文化財や標本,資料などを写真とともに紹介し,劣化の原因や処置の仕方などの具体的な「処方箋」を提示。博物館や美術館,資料館,図書館など文化財を所有する施設で,絵画や標本,ムラージュなどといった文化財や資料をどう工夫して守るかを解説した,学芸員や文化財所有者にとって必携の指南書。
編集部から
目次
◆図鑑
I 虫の被害
II カビの被害
III 光による劣化
IV 湿度による劣化
V ホコリの被害
VI 化学的劣化
VII 経年劣化
VIII 材料の性質に由来する劣化
IX 管理に由来する劣化
X 処置に由来する劣化
◆処方箋
1 土製品・石製品の劣化
2 金属製品の劣化
3 木製品・染織物の劣化
4 紙や絹資料の劣化
5 液浸標本に生じる劣化
6 液浸標本の容器にまつわる劣化
7 標本の虫害,カビ害による劣化
8 はく製標本に生じる劣化
9 骨格標本に生じる劣化
10 鉱物標本の劣化
11 近現代の資料の劣化:紙資料・画像と映像の記録媒体
12 近現代の資料の劣化:教育用掛図・模型
◆コラム
・水損植物標本レスキュー
・資料にとっては過酷な展示の最前列
・「文化遺産」としての石膏
・今生み出されている大切なものを残すための知恵
・ガラスと石の見分け方
・映像資料から考える電子媒体の保存と保存すべきC
執筆者紹介
◆編著者
岩﨑奈緒子(京都大学総合博物館)
佐藤 崇(北海道大学統合URA 研究マネジメントステーション)
中川千種(京都大学総合博物館)
横山 操(公益財団法人応用科学研究所)
◆執筆者
齋藤 歩(京都大学総合博物館)
塩瀬隆之(京都大学総合博物館)
白勢洋平(愛媛大学大学院理工学研究科)
永益英敏(京都大学総合博物館)
早川典子(独立行政法人東京文化財研究所保存科学研究センター)
山下俊介(北海道大学大学院水産科学研究院/同総合博物館)
吉井秀夫(京都大学大学院文学研究科)