現代物理学[基礎シリーズ] 6 基礎固体物性

齋藤 理一郎(著)

齋藤 理一郎(著)

定価 3,300 円(本体 3,000 円+税)

A5判/192ページ
刊行日:2009年02月25日
ISBN:978-4-254-13776-7 C3342

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内容紹介

固体物性の基礎を定量的に理解できるように実験手法も含めて解説。〔内容〕結晶の構造/エネルギーバンド/格子振動/電子物性/磁性/光と物質の相互作用・レーザー/電子電子相互作用/電子格子相互作用,超伝導/物質中を流れる電子/他。

編集部から

【演習問題の答えについて】

演習問題の答えは,著者のWebページに載せていく予定です。未掲載分も順次更新していきます。

目次

1. 結晶の構造,X線構造解析
1.1 X線で構造を解析する
1.2 格子と逆格子
1.3 デバイ・シェラー法
1.4 ブラベー格子と空間群
1.5 構造因子と形状因子
1.6 構造解析のまとめと展開

2. エネルギーバンド,光電子分光
2.1 エネルギーバンドの概念
2.2 ブロッホの定理
2.3 エネルギーバンドの計算法
2.4 簡単なエネルギーバンド計算の例
2.5 状態密度
2.6 角度分解光電子分光

3. 格子振動,中性子非弾性散乱
3.1 格子振動の量子「フォノン」
3.2 1次元の原子の格子振動 
3.3 音響フォノンと光学フォノン
3.4 縦波と横波
3.5 振動の非調和性 
3.6 中性子(X線)非弾性散乱

4. 固体中の電子物性,走査トンネル分光
4.1 金属,半導体,絶縁体
4.2 半金属,周期律表,元素 
4.3 有効質量とホール
4.4 フェルミエネルギー
4.5 自由電子,状態密度
4.6 自由電子の圧力と体積弾性率
4.7 電子密度を表すパラメータrsと原子単位
4.8 電子比熱 
4.9 スピン常磁性(パウリ常磁性)
4.10 走査トンネル分光

5. 磁性,SQUID 
5.1 磁性の分類
5.2 常磁性体の磁性
5.3 キュリーの法則
5.4 全角運動量Jの求め方,フントの規則
5.5 軌道角運動量の消失 
5.6 強磁性(キュリー・ワイス則) 
5.7 磁化率の測定法,SQUID 

6. 光と物質の相互作用,レーザー 
6.1 電磁波と物質 
6.2 電磁場による摂動ハミルトニアンの導出 
6.3 光の吸収の確率:時間に依存する摂動論 
6.4 レーザーの仕組み
6.5 フェルミのゴールデンルール,レーザー冷却の原理
6.6 誘導放出と自然放出,フォノンの放出と吸収
6.7 金属の光吸収,ドルーデ吸収
6.8 複素誘電率:電子のプラズマ振動
6.9 復元力を感じる電子の複素誘電率,ドルーデ・ローレンツモデル

7. 電子電子相互作用,共鳴X線散乱
7.1 多電子波動関数,反対称の起源,スレーター行列式 
7.2 交換相互作用―行き来があれば反発も増える―
7.3 相関相互作用,ハートリー・フォック近似を越えて 
7.4 電子電子相互作用と磁性
7.5 磁性の検出,X線共鳴散乱法 

8. 電子格子相互作用,ラマン分光,超伝導
8.1 電子格子相互作用が引き起こす現象
8.2 電子格子相互作用の概念 
8.3 ラマン散乱 
8.4 フォノンの赤外吸収 
8.5 ポーラロン:フォノンの衣を着た電子
8.6 コーン異常:フォノンのソフト化 
8.7 超伝導 

9. 物質中を流れる電子,スピントロニクス 
9.1 電流の巨視的イメージ,微視的イメージ
9.2 移動度 
9.3 オーミック伝導,非オーミック伝導 
9.4 接触抵抗と4端子法,ホール効果 
9.5 量子伝導度,ランダウワーの式 
9.6 オームの法則に従う伝導 
9.7 局在効果,後方散乱における電子波の干渉,磁気抵抗効果 
9.8 スピントロニクス 

索  引 

執筆者紹介

【編集】
倉本 義夫
江澤 潤一

【著者】
齋藤 理一郎(東北大学)

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