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現代物理学[展開シリーズ] 7 超高速分光と光誘起相転移
岩井 伸一郎(著)
内容紹介
近年飛躍的に研究領域が広がっているフェムト秒レーザーを用いた光物性研究にアプローチするための教科書。光と物質の相互作用の基礎から解説し,超高速レーザー分光,光誘起相転移といった最先端の分野までを丁寧に解説する。
編集部から
目次
1. 線形分極と光学定数
1.1 色や光沢とは何か
1.2 線形応答理論
1.3 誘電率と光学定数
1.4 クラマース-クローニッヒの関係
2. 凝縮系における電子状態と光学ギャップ
2.1 断熱近似
2.2 分子軌道法
2.3 固体のバンド理論(ほとんど自由な電子の近似)
2.4 強束縛近似
2.5 励起子(エキシトン)
2.6 パイエルス絶縁体,モット絶縁体,電荷秩序
3. 非線形光学と波長変換
3.1 非線形分極
3.2 2次の非線形光学効果
3.3 複屈折による位相整合
3.4 2次,3次非線形分極の理論
4. 極短光パルスの発生と伝搬
4.1 パルス幅とスペクトル幅
4.2 媒質中でのパルス伝搬
4.3 超短パルスの発生:モード同期
4.4 光パルスの波長変換
4.5 パルス圧縮とパルス幅の測定
5. 超短パルス光を用いた時間分解測定
5.1 超高速時間分解分光
5.2 テラヘルツ時間領域分光
6. 光誘起相転移の超高速ダイナミクス
6.1 相転移
6.2 歴史的背景
6.3 光誘起相転移とは何か
6.4 フェムト秒分光による研究のはじまり
6.5 強相関電子系における光誘起相転移
6.6 光モット転移
6.7 有機物質の金属化
6.8 光誘起相転移の初期過程
6.9 まとめ
参考文献
索 引
執筆者紹介
【編集】
倉本 義夫
江澤 潤一
【著者】
岩井 伸一郎(東北大学)