シリーズ〈人文地理学〉 8 歴史と空間

水内 俊雄(編)

水内 俊雄(編)

定価 4,180 円(本体 3,800 円+税)

A5判/208ページ
刊行日:2006年10月30日
ISBN:978-4-254-16718-4 C3325

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内容紹介

多彩な歴史的アプローチから地域,都市,空間を考察して地理学の魅力を提示。〔内容〕古代空間の地理的イメージ/「条里制」研究から何が見えるか/近世社会と空間/古地図・絵図の世界/社会経済史研究と地理学/空間論と歴史研究/他。

編集部から

目次

第1章 古代空間の地理的イメージ
 1.1 世界あるいは宇宙のイメージ
 1.2 国土空間のイメージ
第2章 「条里制」研究から何が見えるか―景観史構築への道程―
 2.1 「条里制」の理解と誤解
 2.2 条里地割の基本的属性
 2.3 条里地割の規格・規模・施工基準
 2.4 条里プランの起源と特性
 2.5 条里プランの機能とその変遷
 2.6 条里地割内部の土地利用と条里地割の重層性
 2.7 景観史の視角
第3章 近世社会と空間
 3.1 歴史地理学の方法論―real,imagined,abstract world―
 3.2 対象地域と史料
 3.3 RealWorld ( 現実の世界) とその解釈
 3.4 Imagined World ( イメージされた世界)
 3.5 Abstract World ( 抽象的世界)
 3.6 おわりに
第4章 古地図・絵図の世界
 4.1 わが国における地図の歩み
 4.2 地図の出版
 4.3 地図を楽しむ心
 4.4 世界地図と日本
第5章 社会経済史研究と地理学
 5.1 社会経済史研究と地理学
 5.2 戦間期と「都市交通」の成立
 5.3 大量旅客の出現― 「通い」の再生産構造―
 5.4 大量輸送への対応― 都市的領域の拡大と輸送技術―
 5.5 大量貨物の出現― 生鮮食料品輸送の増加と中央卸売市場の成立―
 5.6 「都市交通」と戦間期をめぐって
第6章 空間論と歴史研究
 6.1 国民国家の空間の分割
 6.2 帝国の空間の諸相
 6.3 おわりに
第7章 近代都市と空間― 地理学批判としての近代上海の歴史地理
 7.1 日本人にとっての近代上海
 7.2 近代上海における在留日本人社会
 7.3 日本における近代上海を扱う地理学の不振
 7.4 横光利一研究を通して学ぶ
 7.5 近代上海の歴史地理学構築のために
第8章 近代都市と空間―横溝正史の描く神戸のインナーシティ
 8.1湊川と東川崎町
 8.2社会空間(1)―工場労働者の街―
 8.3社会空間(2)―港湾労働者の街―
 8.4近代都市の労働者街
文献紹介
索引

執筆者紹介

【編集委員】
杉浦芳夫、中俣均、水内俊雄、村山祐司
【編者】
水内俊雄
【執筆者(執筆順)】
千田稔、金田章裕、溝口常俊、三好唯義、三木理史、成田龍一、西部均、加藤政洋

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