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朝倉世界地理講座 7 地中海ヨーロッパ
内容紹介
ヨーロッパの中でも歴史を通して諸文明が出会う場であった地中海沿岸諸国を,その独自性に注目し詳述する。〔内容〕地中海文明の風土/歴史/美術/都市/祭り・行事/海上交通・漁業・島嶼/言語・国際関係/環境・産業・文化/データ
編集部から
目次
目 次
Ⅰ 地中海文明の風土と歴史的な歩み
第1章
1.1 南北の風土的対立と地中海文明の興亡
1.2 地中海文明を発展させた文明交流圏
1.3 陸の恵みに恵まれない地中海の大変動
1.4 地中海の海面変動とノアの大洪水
1.5 サントリーニ島の噴火とミノア文明の興亡
1.6 オリーブと山火事が語るギリシャ文明の興亡
1.7 気候変動・森林破壊とローマ文明の興亡
1.8 西暦240年の気候変動とローマ文明の衰亡
1.9 マラリアとビザンツ文明の興亡
1.10 地球温暖化で危機に瀕するヴェネツィア
第2章
2.1 地中海の古地図―古典古代から18世紀まで―
2.2 古代ギリシャ・フェニキア文明世界
2.3 古代ローマ帝国2.4 ギリシャ正教とローマ・カトリック
2.5 中世ヨーロッパ世界とイスラーム世界
2.6 ルネサンスと世界帝国
2.7 ヨーロッパ勢力の世界進出の中で
2.8 スペインにおけるフランコ体制と権威主義体制論
Ⅱ 都市と祭り
第3章 都市的世界としての地中海世界―都市からみる地域の諸相―
3.1 地中海世界の都市
3.2 古代ギリシャ世界で誕生した都市
3.3 アレクサンドリア―ヘレニズム文明の都―
3.4 ドゥブロニク―アドリア海の真珠―
3.5 パレルモ
3.6 ナポリ―失われた王都,あるいは不滅の都―
3.7 ローマ―永遠の都―
3.8 ポンペイ,ルーニ―古代ローマ都市の2つの類型―
3.9 フィレンツェ―ルネサンスの都―
3.10 ボローニャ―大学が生まれた町―
3.11 ヴェネツィア―水と共生する都市―
3.12 ミラノ―地中海世界随一の経済都市―
3.13 ジェノヴァ―コロンブスの町―
3.14 マルセイユ―東方の門戸―
3.15 バルセロナ,マドリード―産業都市と首都の近代的転換―
3.16 サンティアゴ・デ・コンポステーラ
3.17 コルドバとグラナダ―イスラーム・スペインの都―
3.18 セビーリャとカディス―大西洋への玄関口―
3.19 リスボン(リジボア)
第4章 祭り・行事にみる地中海の四季―1年を通じた変化の諸相―
4.1 地中海世界のクリスマスと新年
4.2 ヴェネツィアのカーニバル・ニースのカーニバル
4.3 バレンシアの火祭り
4.4 セマナ・サンタ
4.5 セビーリャの春祭り
4.6 イスラームとキリスト教徒の戦い
4.7 ヴェネツィアの「海との結婚」
4.8 フィレンツェのカルチョ・ストリコ
4.9 ギリシャ古典劇
4.10 シエナのパリオ
4.11 パンプローナの牛追い祭り
4.12 ヴェネツィアのレガッタ
Ⅲ 地中海ヨーロッパの地理的諸相
第5章 海と島─地中海ヨーロッパを結ぶもの─
5.1 海を囲む世界
5.2 島の生活
第6章 地中海世界の多様性と交流─せめぎ合う文化,共存する文化─
6.1 こ と ば
6.2 地中海ヨーロッパの中のイスラーム
6.3 国家と地方
6.4 移 民
6.5 新たな国際秩序の中で─国際政治─
第7章 地中海世界の現在と未来─大きな時間軸で変化を捉える─
7.1 環境問題─乾燥と水をめぐる地中海ヨーロッパの課題─
7.2 変わりゆく地中海農業
7.3 「第三のイタリア」と産業集積の変容
7.4 特色ある日用消費財産業
7.5 観 光 業
7.6 人口と家族の変容
7.7 地中海世界における女性たち
7.8 教育の課題─「ソクラテス」から「ソクラテス」へ─
Ⅳ データでみる地中海ヨーロッパ
第8章 地中海ヨーロッパの国々─新たな視点で行う古典的な国別対比─
8.1 ギリシャ
8.2 イタリア
8.3 スペイン
8.4 ポルトガル
8.5 キプロス
8.6 マ ル タ
8.7 サンマリノ
8.8 ヴァチカン市国
8.9 アンドラ
コラム目次
1 地中海と日本地理学
2 古代地中海文明の美術
3 初期キリスト教美術とビザンティン美術
4 イスラーム美術と中世西ヨーロッパ美術
5 ルネサンスの美術
執筆者紹介
【監修】
立川 武蔵(前国立民族学博物館)
安田 喜憲(東北大学)
【編集】
竹中 克行(愛知県立大学)
山辺 規子(奈良女子大学)
周藤 芳幸(名古屋大学)