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身近な水の環境科学 ―源流から干潟まで―
日本陸水学会東海支部会(編)
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内容紹介
川・海・湖など,私たちに身近な「水辺」をテーマに生態系や物質循環の仕組みをひもとき,環境問題に対峙する基礎力を養う好テキスト。〔内容〕川(上流から下流へ)/湖とダム/地下水/都市・水田の水循環/干潟と内湾/環境問題と市民調査
編集部から
目次
1. 川 と 湖
1.1 地球にある水の量と形
1.2 川 と 湖
1.3 川と湖の生物
1.4 川と湖の水質汚濁
1.5 川と湖の水質規制の違い―BODとCOD―
1.6 日本の川
2. 集水域から渓流へ
2.1 集 水 域
2.2 集水域から川に流れ込む物質①―栄養塩などの溶存物質
2.3 集水域から川に流れ込む物質②―落葉などの有機物
2.4 集水域の土地利用と渓流汚染
2.5 「緑のダム」を巡って
3. ダム湖の科学
3.1 ダム湖の中で起きていること―天然湖とダム湖
3.2 ダム湖でのプランクトン発生の障害が頻発するのはなぜか?
3.3 ダム湖は川の連続性を破壊する
3.4 ダム湖は川の生産構造を湖型に変える
3.5 ダムの下流でトビケラしか見つからないのはなぜか?
3.6 ダムの川に及ぼす影響は一様ではない
3.7 ダムの構造や運用の工夫で環境破壊は軽減できるか?
4. 地下水の世界
4.1 地下水とは
4.2 地下水の特徴
4.3 地下水と地盤沈下
4.4 地下水の水質汚染
4.5 地下水の保全
5. 河川中流域―人と川の関係をみつめる
5.1 河川中流域と人間
5.2 河川中流域の地形
5.3 河川中流域の水質と底生生物
5.4 魚の世界―アユをめぐる川と人
6. 上 下 水 道
6.1 上 水 道
6.2 下 水 道
7. 集水域の中の水田
7.1 水田の水循環
7.2 水田土壌の特徴
7.3 浸透に伴う水質の変化
7.4 水田は水質を浄化する? 汚染する?
7.5 おわりに
8. 都市の水循環
8.1 都市の特徴
8.2 都市の水利用
8.3 都市河川と下水道
8.4 都市と水害
9. 河口域の生態と環境
9.1 「河口域」,「汽水域」,「感潮域」,「エスチャリー」
9.2 河口域の環境と生物
9.3 河口域の水産業
9.4 河口域の開発
10. 干潟と内湾
10.1 干潟の環境
10.2 干潟の生態系と物質循環
10.3 内 湾
11. 川と湖の水問題にかかわる法規と制度
11.1 環境基準法・水質汚濁防止法・水道法
11.2 環境影響評価法
11.3 河 川 法
12. 水環境問題と市民調査
12.1 家庭と地域での取り組み
12.2 だれでもできる環境調査方法
コラム目次
●BODの測定方法
●COD測定法と問題点
●スキー場での硫安撒布による渓流の窒素汚染
●ストレーラーの河川次数―川の規模を知るためへんな足し算―
●ダムに頼らない洪水調整の例―不連続堤と遊水池
●ダムの環境影響は精度よく予測できるか?
●地下水の生物
●人と川とのかかわり―堰,洗濯場,水制,川灯台―
●蛇口から飲める水
●下水の集め方―「合流式」と「分流式」―
●浄水・下水の高度処理
●水田水路と魚たちの生活―メダカとカダヤシ―
●地下水灌漑水田での硝酸態窒素浄化の実例
●雨水の再利用と地下浸透
●長良川河口堰
●貧酸素と青潮
●中部空港島建設が内湾環境に及ぼす影響
●溜池は「川」か「湖」か?
●藤前干潟埋め立てに関する環境アセスメント
●透視度計を作ろう
●深い水の酸素を測る方法
執筆者紹介
【編 集】
日本陸水学会 東海支部会
【執筆者】(執筆順,*印は編集責任者)
村上哲生*(名古屋女子大学)
寺井久慈*(中部大学)
野崎健太郎*(椙山女学園大学)
田代 喬(名古屋大学)
市野和夫(前愛知大学)
白金晶子(豊田市矢作川研究所)
山本敏哉(豊田市矢作川研究所)
八木明彦(愛知工業大学)
伊佐治知明(名古屋市上下水道局)
村瀬 潤(名古屋大学)
谷口義則(名城大学)
糟谷真宏(愛知県農業総合試験場)
石田典子(名古屋女子大学)