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最終更新日:2017.09.07

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水環境ハンドブック

水環境ハンドブック
立ち読み

B5/760ページ/2006年10月30日
ISBN978-4-254-26149-3 C3051
定価34,560円(本体32,000円+税)

日本水環境学会 編

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紀伊國屋書店 旭屋倶楽部 東京都書店案内

水環境を「場」「技」「物」「知」の観点から幅広くとらえ,水環境の保全・創造に役立つ情報を一冊にまとめた。〔内容〕「場」河川/湖沼/湿地/沿岸海域・海洋/地下水・土壌/水辺・親水空間。「技」浄水処理/下水・し尿処理/排出源対策・排水処理(工業系・埋立浸出水)/排出源対策・排水処理(農業系)/用水処理/直接浄化。「物」有害化学物質/水界生物/健康関連微生物。「知」化学分析/バイオアッセイ/分子生物学的手法/教育/アセスメント/計画管理・政策。付録。[立ち読み]もご覧ください。

編集部から

 水環境は新しく若い言葉である。意外な感じもするが,例えば「環境白書」では1987年になって初めて項の見出しに現れたという。ヘドロや水俣病で大きな社会問題になった水質汚濁が改善へと向かい,かわって水質の安全(=環境ホルモンに代表される微量化学物質の影響)や水質の向上(=おいしい水)に社会的関心が移り始めた頃である。こうした状況にいち早く反応して,日本水質汚濁研究協会から名称変更したのが,本書を編集した日本水環境学会である。 
 5年前の最初の編集会議のとき“必要な情報だけならウェブで簡単に入手できる時代にあえて紙の書籍を出す価値があるとすれば,それは本がもつ一覧性。どんな工夫ができるか出版社も考えてほしい”と宿題を与えられ,頭を悩ませた。その苦心の回答は後述するとして,本書序文に「確実な知識の俯瞰と,知識体系の座標を規定する軸の提示」とあるのはまさにその一覧性を指している(編集委員長の大垣先生が,軸の提示を試みるべく作図したものを序文末尾に掲載している)。 さて本書は4編で構成され,それぞれ場,技,物,知の漢字一字で表記している。ちょっと洒落た感もあるが,多様化・複雑化する水環境を新たな枠組みの中でとらえ,知識を改めて体系化しようとする試みである。編の中にあっても,それぞれの章・節が独立して解説されるのではなく,他章・他節との“交流”をくりひろげ有機的に結びついていく記述を心がけている。まさにまだ若く発展を続けている水環境の学問の勢いを感じとってもらえれば嬉しいのだが。本文中,節の見出しに関連する項目(節)を付記する工夫を行ったのは交流を具体的に示したかったからである。宿題とはいえ編集担当者にも負担をかけてしまった。
 中央環境審議会会長も務める鈴木基之先生(放送大学教授)から推薦文をいただくことができた。「水の世紀」の新指針として,本書が水環境の保全・創造のために大いに活用されることを願っている。(後藤)

【推薦文】
鈴木基之(放送大学教授、国際連合大学特別学術顧問)

水が生命を支える基本であることは言うまでもない。生き物の生存する環境を水という視点で切り出し、一般化しようとする発想が「水環境」という概念であろう。人間活動の拡大に伴い、水の量・質に関して、これまでも種々の問題が派生し、その解決のために広範な科学が総動員されてきた。本書はこれらを新たな切り口で体系化しようと試みており、第一線の水環境研究者の総知を結集したものとなっている。関係各位の枕頭の書とされることを期待したい。

執筆者一覧

【編集委員】
委員長:大垣眞一郎,副委員長:花木啓祐,古米弘明,伏脇裕一,小野芳朗,迫田章義
【主査】
河原長美,浅枝隆,岡田光正,中村由行,米田稔,土屋十圀,国包章一,味埜俊,藤江幸一,中島淳,明賀春樹,青井透,国本学,中室克彦,花里孝幸,平田強,劒持堅志,西村哲治,池道彦,小川かほる,津野洋,中杉修身
【執筆者】
相崎守弘,相澤貴子,青井透,赤木洋勝,秋葉道宏,浅枝隆,阿部晶,有薗幸司,安藤正典,池道彦,石垣智基,石川雅也,伊藤雅喜,井上勝利,井上隆信,今井一郎,今村聡,入谷英司,岩熊敏夫,岩橋均,岩堀恵祐,上真一,浮田正夫,内山巌雄,浦野紘平,江種伸之,遠藤銀朗,遠藤卓郎,大橋晶良,大橋則雄,岡田光正,岡部聡,岡部健士,小川かほる,沖野外輝夫,小倉紀雄,小越真佐司,尾崎則篤,小野芳朗,神子直之,上山肇,川田邦明,川西琢也,河村清史,河原長美,木曽祥秋,城戸由能,木苗直秀,楠井隆史,楠田哲也,國井秀伸,国包章一,國松孝男,久保隆,畔柳昭雄,劒持堅志,胡洪営,古賀憲一,小島貞男,小山一行,今野弘,坂本峰至,先山孝則,下ヶ橋雅樹,迫田章義,佐々木淳,佐藤進,佐藤弘泰,島田幸司,島谷幸宏,清水芳久,新藤純子,榛葉繁紀,鈴木茂,清和成,瀬川恵子,関根雅彦,高崎みつる,高橋正宏,高村典子,田口洋治,田瀬則雄,田中規夫,田中宏明,谷口義則,谷田一三,土屋十圀,津野洋,手塚雅勝,寺脇利信,土佐光司,中井克樹,中里広幸,中沢均,中島淳,中杉修身,中田喜三郎,永沼章,中野伸一,中野武,中原敏次,中村由行,中室克彦,那須正夫,西垣誠,西村修,西村哲治,野村和弘,野村宗弘,羽賀清典,花木啓祐,花里孝幸,早瀬隆司,原田泰,久野武,姫野誠一郎,平岡喜代典,平川和正,平田健正,平田強,平山利晶,深見公雄,福島武彦,福嶋実,藤井滋穂,藤江幸一,藤田正憲,伏脇裕一,府中裕一,古米弘明,保坂三継,細井由彦,細川恭史,細見正明,堀内将人,堀伸二郎,松田治,松本亨,道奥康治,宮田直幸,味埜俊,明賀春樹,村上哲生,村川三郎,森川和子,森孝志,森田重光,森田博志,門谷茂,矢野一好,山際和明,山口進康,山下洋,山室真澄,湯浅晶,吉田和広,吉田靖子,米田稔,若林明子,渡部徹,渡辺実,渡辺義公
(五十音順)

目次

. 場
概   説 
1. 河   川 
 1.1 河川とは 
 1.2 河川流量,水質および汚濁負荷の特性
 1.3 河川の水質の変化 
 1.4 河川の生態系 
 1.5 河川環境の管理と整備 
2. 湖   沼 
 2.1 湖沼の分類 
 2.2 湖沼における物理過程 
 2.3 湖沼水質 
 2.4 湖沼の生態系 
 2.5 湖沼およびダム湖の管理手法と整備 
3. 湿   地 
 3.1 湿地とは 
 3.2 干潟生態系 
 3.3 藻場生態系 
 3.4 湿地生態系 
 3.5 人工湿地生態系の回復・創出の事例 
4. 沿岸海域・海洋 
 4.1 沿岸海域・海洋とは 
 4.2 沿岸海域・海洋の力学 
 4.3 沿岸海域の生物・生態系 
 4.4 沿岸海域の汚濁現象 
 4.5 物質輸送・水質変化のモデル化 
 4.6 環境保全と修復 
5. 地下水・土壌 
 5.1 地下水・土壌をとりまく状況 
 5.2 地下水の水理 
 5.3 地下水・土壌の化学 
 5.4 地下水流と物質輸送のモデル化と数値シミュレーション
 5.5 土壌・地下水汚染のメカニズム 
 5.6 土壌・地下水汚染の対策と管理 
6. 水辺・親水空間 
 6.1 親水河川,親水公園とは 
 6.2 水辺の親水空間としての役割と可能性 
 6.3 海浜・海岸の親水空間 
 6.4 人間と水辺・親水空間 

. 技
概   説 
7. 浄水処理 
 7.1 水道における浄水処理と最近の動向 
 7.2 凝集・沈殿 
 7.3 砂 ろ 過 
 7.4 膜ろ過および逆浸透 
 7.5 高度浄水処理 
 7.6 消   毒 
8. 下水・し尿処理 
 8.1 下水・し尿処理システムに関する新しい動向 
 8.2 下水道システム 
 8.3 好気性処理技術 
 8.4 生物膜処理技術 
 8.5 栄養塩除去技術 
 8.6 物理化学的排水処理技術 
 8.7 嫌気性処理技術 
 8.8 汚泥処理・処分・再利用技術 
 8.9 し尿処理技術と浄化槽 
9. 排出源対策・排水処理(工業系・埋立浸出水) 
 9.1 エミッション低減と省エネルギー対策 
 9.2 汚濁物質除去の原理と水処理技術 
 9.3 産業排水の処理プロセス設計と運転 
10. 排出源対策・排水処理(農業系) 
 10.1 農業系からのエミッションとその低減対策 
 10.2 畜産業の排水対策 
 10.3 水産養殖業による排水対策 
 10.4 農地からの窒素負荷削減対策 
11. 用水処理 
 11.1 水環境保全を考慮した用水処理の考え方 
 11.2 各種産業用水に求められる特性 
 11.3 用水処理における単位操作技術 
12. 直接浄化 
 12.1 直接浄化の基本的事項 
 12.2 礫間接触酸化法 
 12.3 植生浄化法 
 12.4 貯留水の気泡による循環混合法 
 12.5 直接浄化に利用できる植物の特性 

. 物
概   説 
13. 有害化学物質 
 13.1 有害化学物質とは 
 13.2 無機物質 
 13.3 有機物質 
14. 水界生物 
 14.1 水界生物とは 
 14.2 河川の生物 
 14.3 湖沼の生物 
 14.4 沿岸の生物 
15. 健康関連微生物 
 15.1 健康関連微生物とは 
 15.2 細   菌 
 15.3 ウイルス 
 15.4 原虫・寄生虫 
 15.5 微生物汚染の評価指標 

. 知
概   説 
16. 環境微量分析 
 16.1 環境微量分析とは 
 16.2 環境微量分析のための前処理技術 
 16.3 環境微量分析のための測定技術と精度管理 
 16.4 液体クロマトグラフ質量分析法(LC/MS)による環境微量分析
 16.5 揮発性有機化合物(VOC)の多成分分析 
 16.6 ダイオキシン類の分析技術 
17. バイオアッセイ 
 17.1 バイオアッセイとは 
 17.2 生態毒性 
 17.3 遺伝子障害性試験 
 17.4 内分泌攪乱化学物質のスクリーニング試験 
 17.5 新 技 術 
18. 分子生物学的手法 
 18.1 水環境研究のツールとしての分子生物学 
 18.2 分子生物学の基礎 
 18.3 特定微生物の検出・定量 
 18.4 微生物群集の構造解析 
 18.5 環境浄化にかかわる遺伝子群の解析とその応用 
19. 教   育 
 19.1 教育とは 
 19.2 社会を変革する環境教育 
 19.3 水環境保全計画への市民参加 
 19.4 地域の水環境保全を担う市民活動と市民環境科学 
 19.5 環境研究者の役割 
20. アセスメント 
 20.1 評価について 
 20.2 影響評価と基準 
 20.3 リスク評価 
 20.4 各種基準と設定根拠 
 20.5 環境影響評価 
 20.6 炭酸ガス排出計算 
 20.7 アセスメントのための新たな指標 
21. 計画管理・政策 
 21.1 管理と政策とは 
 21.3 水環境モニタリング計画 
 21.4 閉鎖性水域の水質保全計画 
 21.5 水環境リスク管理 
 21.6 水環境生態保全計画 
 21.7 水資源保全計画 

付 録 編 
 付1 水環境関連年表 
 付2 世界の水環境とその管理 
 付3 日本の水環境とその管理 

索   引