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内容紹介
すべての人が安全に生き生きとした生活を送るための,医療・保健・福祉・生活に関わる,健康増進活動の一環としてのリハビリテーション医療の重要テーマやトピックスを読みやすい解説によりわかりやすく記述。リハビリテーション科,整形外科,神経科をはじめとする医師,看護師,保健師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士,柔道整復師,整体師,社会福祉士,介護福祉士,ケアマネジャー,ホームヘルパーなど,リハビリテーション医療に関わる人々の必携書。
編集部から
医学の目覚しい進歩により,かつては重症で死に至るような疾患や外傷の患者でも,その命を救うことができるようになったが,その結果重い障害を残す患者が増えることにもなった。また日本人の生活様式や生活環境が変化して感染症などの疾患が減り,高血圧,糖尿病などいわゆる生活習慣病や慢性疾患の患者が増加して,その結果脳卒中,心臓疾患などが増えたことや,平均寿命が延び高齢者が増えたため,何らかの原因で少しでも寝込むと機能低下が起こり歩けなくなるなど廃用症候群の患者も増えている。
かつて,リハビリテーションは病気や外傷の治療が終わってから関与するものであり,予防,治療の次の第三相の医療とも言われていた。しかし今では治療と同時にリハビリテーションが行われる,いわゆる早期リハビリテーションが主流となっており,さらに,慢性疾患,廃用症候群や寝たきりの予防にリハビリテーションが関与するようになってきた。
このようにリハビリテーションの必要性はその裾野が広がり,病院など医療機関だけではなく,介護,福祉なども含めた広い範囲で行われるようになってきた。したがって,そこで働く多くのコメディカルや職員にとって,リハビリテーションについての知識や技術を知っていることがたいへん重要になる。
リハビリテーションに関する教科書は数多く出されており,それらはリハビリテーション全体を系統的に学ぶことには適しているが,例えば,仕事をしていてわからないことにであったり,急に調べたいことがあるときなどに読むことには向いていないように思われる。そこで,このようなときに手元においておいて簡単に調べられる本があってもよいのではないかという話があり,このような事典形式の書物を企画することになった。企画にあたり医師だけではなく理学療法士,作業療法士にも参加してもらい,それぞれの立場よりどのような内容にするか議論をし,項目を選んだ。
各項目の執筆者の選定もいろいろな職種の専門家にお願いし,多くの職種の人達にとってわかりやすく,読みやすいものになるように配慮した。(小畑)
目次
1 悪性腫瘍(筋・骨格系)
2 足の変形
3 医学的リハビリテーション
4 意識障害
5 異所性骨化
6 医療関連職
7 インピンジメント症候群
8 うつ・不安
9 運動失調
10 運動ニューロン疾患
11 運動負荷試験
12 運動療法
13 ADL(日常生活活動)評価
14 嚥下障害
15 音楽療法
16 介護保険
17 介護予防
18 回復期リハビリテーション
19 下肢切断
20 下肢装具
21 肩関節周囲炎
22 肩手症候群
23 片麻痺
24 可動域運動
25 過用・誤用症候群
26 簡易上肢機能検査
27 感覚障害
28 感覚統合アプローチ
29 環境制御装置
30 関節リウマチ
31 顔面神経麻痺
32 記憶障害
33 義 手
34 義 足
35 QOL
36 球麻痺
37 胸郭出口症候群
38 ギラン-バレー症候群
39 起立性低血圧
40 筋萎縮性側索硬化症
41 筋緊張
42 筋ジストロフィー
43 筋電図
44 筋 力
45 車いす
46 頚肩腕症候群
47 健康増進
48 言語聴覚療法
49 幻 肢
50 構音障害
51 高血圧症
52 膠原病
53 高次脳機能障害
54 拘 縮
55 呼吸リハビリテーション
56 国際生活機能分類・国際障害分類改訂版
57 骨粗鬆症
58 コンパートメント症候群
59 座位保持装置
60 作業療法(OT)
61 視覚障害
62 四肢麻痺
63 自助具
64 姿 勢
65 肢体不自由児施設
66 肢体不自由者更生施設
67 失語症
68 視能訓練法
69 社会的リハビリテーション
70 社会福祉制度
71 重症筋無力症
72 障害受容
73 上肢装具
74 職業的リハビリテーション
75 褥 瘡
76 神経因性膀胱
77 神経ブロック
78 心疾患のリハビリテーション
79 身体障害者福祉法
80 深部静脈血栓症
81 スポーツ障害
82 正常圧水頭症
83 精神・運動発達
84 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
85 脊髄小脳変性症
86 脊髄損傷
87 脊柱管狭窄症
88 脊柱靭帯骨化症
89 脊柱側弯症
90 先天性股関節脱臼
91 せん妄
92 ソーシャルワーカー
93 体幹装具
94 大腿骨頚部骨折
95 ダウン症
96 多発性硬化症
97 地域リハビリテーション
98 知能検査
99 聴覚障害
100 対麻痺
101 低酸素脳症
102 手の変形
103 てんかん
104 電気・磁気刺激
105 電気生理学的診断
106 転倒予防
107 統合失調症
108 糖尿病
109 頭部外傷
110 特定疾患
111 内部障害
112 日常生活活動(ADL)
113 二分脊椎
114 認知症
115 認知リハビリテーション
116 脳血管障害
117 脳腫瘍
118 脳性麻痺
119 ノーマライゼーション
120 バイオフィードバック
121 廃用症候群
122 ハウスアダプテーション
123 パーキンソン病
124 反 射
125 反射性交感神経性ジストロフィー
126 PTSD
127 肥 満
128 ファシリテーションテクニック
129 フィットネス
130 不随意運動
131 物理療法
132 ブルンストローム回復段階
133 分娩麻痺
134 閉塞性動脈硬化症
135 変形性関節症
136 歩行障害
137 末梢神経損傷
138 慢性疼痛
139 慢性閉塞性肺疾患
140 ユニバーサルデザイン
141 腰椎椎間板ヘルニア
142 理学療法
143 リスク管理(リスクマネジメント)
144 リハビリテーション
145 リハビリテーション看護
146 臨床心理学
147 レクリエーション
148 腕神経叢麻痺
索引
執筆者紹介
【編集者】
三上真弘,青木主税,鈴木堅二, 寺山久美子
【執筆者(五十音順)】
青木主税,石井理雄,五日市克利,伊藤克,今田元,遠藤てる,太田富雄,大渕修一,奥宮暁子,尾田敦,金子翼,栢森良二,窪川徹,小林毅,笹田哲,鈴木堅二,角野善司,関和則,竹内正人,田代千惠美,谷合義旦,寺山久美子,徳田良英,土肥修,長尾邦彦,中嶋敏子,中谷三保子,二唐東朔,根本悟子,長谷川眞砂子,羽田康司,羽鳥正仁,樋渡正夫,藤田智香子,丸野紀子,水島繁美,山本和儀