BOOK SEARCH
内容紹介
森林セラピー確立の礎。〔内容〕I.森林セラピーと健康(背景/自然・森林セラピー/森林と運動療法/森林療法と精神療法/森林とアロマテラピー/森林薬学)II.森林・人間系の評価(森林・自然と感性医学/森林環境の設計/森林の特性と健康)。
編集部から
【書評】
産経新聞(2006年7月30日)の「書評欄」で、
服部素子氏により、「・・・本書は「森林医学」という新しい学問領域の誕生を高らかに告げる」と、ご紹介いただきました。
目次
序 章―――――――――――――――――――――――
総論1 いまなぜ森林医学か
1. 疾病指向から健康志向へ
2. 医学医療保健学の潮流
3. 自然共生的なライフスタイル
4. 自然共生と健康の質
5. 森林医学における実証性―EBMとNBM
総論2 森林医学総論
1. 森林医学の可能性
2. 森林とストレスマネージメント
3. 生活習慣改善に必要な行動医学的視点から見た森林の活用
4. 森林医学への提言
第I 部 森林セラピーと健康――――――――――――――――
第1 章 森林と補完・代替療法
1.1 補完・代替療法とは何か
1.2 先行研究による補完・代替療法の状況
1.3 補完・代替療法をめぐる課題
1.4 森林療法と補完・代替療法
第2 章 自然・森林セラピー
2.1 自然・森林セラピーとは
2.2 自然・森林セラピーのEBM
第3 章 森林と運動療法
3.1 運動の生理的影響
3.2 運動と精神的効果
3.3 運動の量について
3.4 森林の中での運動
3.5 森林で運動を行う上での留意点
3.6 運動と健康―冠動脈疾患とがんの予防に関する疫学的知見
コラム1 森林療法と精神療法
第4 章 アロマセラピー
4.1 定 義
4.2 歴 史
4.3 方 法
4.4 適 応
4.5 治療への適応
4.6 アロマセラピーの森林療法への導入
コラム 2 森林の音セラピー
第5 章 森林セラピーの実際
5.1 はじめに―森林セラピーの実際・事例研究について―
5.2 「森林療法」の概念について
5.3 実践的研究
5.4 実験・調査研究―生理および心理検査を主とした調査研究結果
5.5 森林の癒し効果
5.6 今後の展望と課題
5.7 森林セラピーの実施計画について
5.8 森林環境を再利用するセラピーによって新たな地域福祉のパラダイムへ
5.9 まとめ
コラム3 園芸療法
第6 章 森林薬学
6.1 はじめに
6.2 悪性新生物の治療薬としての植物
6.3 心疾患の治療薬としての植物
6.4 脳血管疾患などの治療薬としての植物
6.5 糖尿病の治療薬としての植物
6.6 神経痛,リウマチの治療薬としての植物
6.7 胃・十二指腸潰瘍の治療薬としての植物
6.8 外傷治療薬・殺菌剤としての植物
6.9 抗原虫剤としての植物
6.10 その他,日本の山野に自生する薬草や薬木
6.11 医薬原料の供給源としての森林の役割
総括コラム 代替・統合医療と新しい健康づくり
第II 部 森林・人間系の評価―――――――――――――――
第7 章 森林・自然と感性医学
7.1 自然と人間の関係
7.2 快適性の考え方
7.3 森林浴実験
7.4 実験室内実験
7.5 生理応答と主観評価の対応
7.6 森林セラピー効果評価指標
第8 章 森林環境の設計
8.1 総 論
8.2 森林のアメニティ機能
8.3 森林のランドスケープデザイン
8.4 森林環境要素
終 章―――――――――――――――――――――――
終章 森林の特性と健康
1. 森林浴発想の原点
2. 地球史のなかの森林
3. 人類と森林とのかかわり
4. 森林とは
5. 森林の生態系
6. 日本の森林の特徴
7. 森林の多面的機能の評価
8. 森林セラピーの確立への期待
おわりに
索 引
執筆者紹介
【編集者】森本兼曩、宮崎良文、平野秀樹
【執筆者】前田直登、森本兼曩、瀬上清貴、林美枝子、西條泰明、岸玲子、本橋豊、樋口重和、青山公治、竹内亨、古野純典、新貝憲利、鏡森定信、直井明、畠山英子、宮崎良文、上原巌、藤井英二郎、有澤宗久、加藤輝隆、星旦二、恒次祐子、香川隆英、大石康彦、秋山智英、平野秀樹(執筆順)